10点満点で、6点。
読書時間・・・1時間半程度
ノムさん本だが、ノムさんによって再生した男たちのインタビュー集。
ノムさんが普段言っていることを、選手たちはどう受け止めているのか、それがわかる。ただし、基本的には選手若しくは指導者として成功した人物だけを取り上げているので、今岡みたいな選手はどうなのかが少し気になる。
多くの人物が、「今の子には通じないけど」と言った言い方をしているのが、少し気になる。
プロ野球選手と言えばアスリートの中ではエリート中のエリート。才能だけでなく努力も半端ではない人物たちが揃っているだろうに、それでも通じないほど、今は社会全体が甘くなってきているのか。
盲目的にノムさんを信じている人物は多くなく、「反発したけど従ってみたら結果が出た」という選手が多いのが面白い。無視・賞賛・非難のステップのせいなのか、なかなか素直に付いていくのは難しそうだ。中には草野のように、「打撃に関しては言うことを聞いてない」なんて選手もいる。
しかし草野って、ノムさんも認めるほどの天才型だったのか。
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2010年12月28日火曜日
2010年12月12日日曜日
085 / 365 普天間の謎
10点満点で、7点。
読書時間・・・5時間程度
迷走に迷走を重ねている、米軍普天間基地移設問題。その経緯と、なぜこれだけ迷走を重ねているのかがよくわかる。
そもそも発端は、米兵による12歳の少女集団強姦事件に始まっている。米政府からも「アニマル(野獣)」と呼ばれた奴らの行為がきっかけとなり、沖縄の米軍基地排斥運動に火が付いた。その中でも、市中にある普天間基地は象徴的存在となり、アメリカも移転の必要性を認識したことから協議がスタートしている。
そもそも沖縄に米軍基地が集中しているのは、単に戦後占領下にあったからだけではない。米軍の東アジアへの展開を考えたとき、抜群のアクセスを誇るその立地は、そもそも地政学上沖縄に基地がなくてはならないことを示している。自衛隊を正規の軍隊と認めず、必要な適切な軍備を放棄した日本は、米軍基地が存在することを前提に国土を防衛している。
本書を読む限り、自民党政権はそのことをよくわかっていた。アメリカは当然そのことを知っており、その上で地域の安定を保ちながら米軍の再編をすることに乗り出した。沖縄は軍事的及び地政学的合理性は認識しつつ、政治的事情から揺れていた。
関係各者が必死の協議を繰り返し、遅々としながらも着実に進んできた普天間基地移設問題。環境影響評価が終わり、移転先が日米政府と沖縄の間で合意され、具体的に動き始めたそのとき。全てを壊し始めた奴らがいる。連立政権だ。
レベッカのMOONを思い出す。壊してしまうのは一瞬でできるのだなぁ、と。
本書は1995年の発端から2010年5月末までの事象を追いかけているが、530ページ中170ページほど、30%を民主党政権下のわずか1年足らずに割いている。それは、以下にこの短期間に、普天間基地移設問題が大きな展開を見せたのか、雄弁に語っている。もちろん、それは考え得る限り悪い方に、だ。
著者は語る。普天間基地移設問題をゼロベースで語りはじめるのなら、まずは安全保障の観点から、軍事的合理性に基づき、そもそも日本を守るために必要な軍事力はどれだけなのかを検討する必要があった、と。まぁ当然だろう。中国大好き民主党は、中国を脅威と考えていなかったのかも知れない。社民党はお花畑だから、何も考えていない。国民新党は、郵政国営化以外は何も考えていない。これで、米軍再編への協力などできるわけがない。
こんな奴らに政権を渡してしまった、国民の責任は重い。政府を批判する前に、まずは国民が、安全保障とは何かを知らなくてはいけない。知っていれば、それを知らない連中に政権を委ねるなど、恐ろしくてできるはずがないのだ。
もしも鳩山がパイロットだったら、を思い出した。
http://momochan1225.blog31.fc2.com/blog-entry-65.html
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迷走に迷走を重ねている、米軍普天間基地移設問題。その経緯と、なぜこれだけ迷走を重ねているのかがよくわかる。
そもそも発端は、米兵による12歳の少女集団強姦事件に始まっている。米政府からも「アニマル(野獣)」と呼ばれた奴らの行為がきっかけとなり、沖縄の米軍基地排斥運動に火が付いた。その中でも、市中にある普天間基地は象徴的存在となり、アメリカも移転の必要性を認識したことから協議がスタートしている。
そもそも沖縄に米軍基地が集中しているのは、単に戦後占領下にあったからだけではない。米軍の東アジアへの展開を考えたとき、抜群のアクセスを誇るその立地は、そもそも地政学上沖縄に基地がなくてはならないことを示している。自衛隊を正規の軍隊と認めず、必要な適切な軍備を放棄した日本は、米軍基地が存在することを前提に国土を防衛している。
本書を読む限り、自民党政権はそのことをよくわかっていた。アメリカは当然そのことを知っており、その上で地域の安定を保ちながら米軍の再編をすることに乗り出した。沖縄は軍事的及び地政学的合理性は認識しつつ、政治的事情から揺れていた。
関係各者が必死の協議を繰り返し、遅々としながらも着実に進んできた普天間基地移設問題。環境影響評価が終わり、移転先が日米政府と沖縄の間で合意され、具体的に動き始めたそのとき。全てを壊し始めた奴らがいる。連立政権だ。
レベッカのMOONを思い出す。壊してしまうのは一瞬でできるのだなぁ、と。
本書は1995年の発端から2010年5月末までの事象を追いかけているが、530ページ中170ページほど、30%を民主党政権下のわずか1年足らずに割いている。それは、以下にこの短期間に、普天間基地移設問題が大きな展開を見せたのか、雄弁に語っている。もちろん、それは考え得る限り悪い方に、だ。
著者は語る。普天間基地移設問題をゼロベースで語りはじめるのなら、まずは安全保障の観点から、軍事的合理性に基づき、そもそも日本を守るために必要な軍事力はどれだけなのかを検討する必要があった、と。まぁ当然だろう。中国大好き民主党は、中国を脅威と考えていなかったのかも知れない。社民党はお花畑だから、何も考えていない。国民新党は、郵政国営化以外は何も考えていない。これで、米軍再編への協力などできるわけがない。
こんな奴らに政権を渡してしまった、国民の責任は重い。政府を批判する前に、まずは国民が、安全保障とは何かを知らなくてはいけない。知っていれば、それを知らない連中に政権を委ねるなど、恐ろしくてできるはずがないのだ。
もしも鳩山がパイロットだったら、を思い出した。
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