2016年1月4日月曜日

001 / 414 希望の格闘技

10点満点で、7点。

日本総合格闘技界のパイオニア、中井祐樹が語る格闘観、人生観について。
中井祐樹はVTJ95の初戦、ゴルドーに片目を潰されていなければ、ヒクソンにだって勝ち得る力量を持った日本人唯一の格闘家だったと思う。とは言えダメージを負わずに勝つのも実力で、そのゴルドーをUFCで完封してのけたホイスの戦いぶりを考えると、中井のほうが強いとか簡単に言うことはできないけれど。少なくとも寝技では、ヒクソンに決して負けていないと思う。

その中井が、ショートエッセイの形で様々なことについて語っている。
驚くべきはその前向きな姿勢。陽転思考そのものではないか。タイトルの「希望の格闘技」という表現にも、中井の人生観がよく現れている。

巻末の増田俊也(木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか著者)との対談も魅力的ではあったが、読んでみるとそれほど面白くなかった。


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