2019年10月23日水曜日

FC版Wizardry #1 003 最序盤(悪ほか)

悪のパーティで再開。
こちらは死人こそ出ないものの、スタナーに引っかかりまくって金がない。とはいえLV5に到達したあたりから楽になって、次第に金が貯まるようになる。
ある程度溜まってきたら装備を整え、前衛がLV7になったところでマーフィー先生に挑戦。こちらは善のパーティよりも苦戦して、2戦で撤退。とは言え、こちらも鍵2個を入手したので、B1Fでやることは終了。

B2Fでは毒のリスクも増えるし、全滅の危険が格段に上がるので、毒消し購入資金稼ぎを兼ねて遊撃舞台を育成。ちょっとずつキャラを入れ替えて、攻略部隊がLV7-9、遊撃部隊がLV5-8まで育ったところで一旦終了。善のパーティから、2階に挑む。



とは言え、十分以上のレベルがあるので、B2Fでは何ら問題なく蛙の置物、熊の置物、金の鍵を両パーティともゲット。
魔法使いはマカニト覚えてるし、普通ならもうブルーリボン取りに行くところ。リセットありなら。
しかし今回は、リセットなしだからこのレベルで挑むにはリスクが高いし、ステータス厳選してないせいでHPも低いから、先制されたりマカニト遅れたりしたら普通に前衛でも死ねる。なので、慎重に慎重を重ねて普段は行かないB3Fへ。
B3Fって普通に回った記憶が殆どなかったが、ボーパルバニーとか登場するのな。毒も結構受けるし、あっという間に毒消しがなくなる。B3F, B4Fで安定して戦えるようになる頃には、コントロールセンターでも普通に戦えそう。

でも先制されてLV7ファイターとハイニンジャに殴られて、次のターンにマカニトが遅れてラハリトでも食らったら簡単に壊滅する。万全を期するにはLV13でも足りないくらいだけど、目安としては盗賊のHPが50超えるくらいかなあ。それ以上を求めると先が長すぎるし、そこまでやっても結局マカニトよりLV7メイジの行動が早かったら、結局後衛が落ちるリスクが高いのは変わらない。
ただし負ける可能性があるということは、回収に行く可能性があるということ。なので、結局は善悪のパーティ両方に加え、遊撃部隊もそこそこレベルを上げておかないと危険。

しかしやっていたら、善のパーティは盗賊のおろないんがVIT低いためなかなかHP上がらない。戦士2枚と僧侶のしーぶりーずは十分なHPあるのだが、僧侶が落ちた日には壊滅してしまうので前に出すわけにはいかない。逆に盗賊なら、落ちたところで宝箱を諦めればいいだけの話なので、このまま突っ込むか。
悪のパーティは、魔法使いのあくえりあすがマカニトだけ覚えてくれないのでまだ挑めない。マカニトを覚えないので、B3FやB4Fでの戦闘も余裕がなく、レベルアップに時間がかかる。

B10Fから城へののワープがあるから、少々死人が出ても毒を受けてラツモフィスが切れても、全滅を避けるという意味では帰路はB9FやB10Fのほうが安全。経験値も多いし、アイテムもいい。
しかしもし負けてしまったら、死体回収は最大でも5人PTで挑むことになるから、更に難度が上がる。さてどうしよう。

2019年10月22日火曜日

FC版Wizardry #1 002 最序盤(善)

パーティ編成は下記の通り。

善のパーティ:
G-FIG: ぼらぎのーる
N-FIG: ろきそにん
G-PRI: めんそれーたむ
N-THI: おろないん
G-MAG: なろんえーす
G-BIS: くれあらしる

悪のパーティ:
E-FIG: げーたれーど
N-SAM: ぽかりすえっと
E-PRI: あみのさぷり
E-THI: えねるげん
E-MAG: あくえりあす
E-BIS: らぶすぽーつ

遊撃隊:
G-FIG: くろれら
N-FIG: ようめいしゅ
G-PRI: あろえ
E-PRI: すぴるりな
E-MAG: みどりむし
G-MAG: とうちゅうかそう

救助部隊はだいたい戦士2+僧侶+魔法使いになるはずなので、そういうキャラを作成。
本来戦士2枚は中立にしとくと楽なんだけど、あまり好きじゃないので善にしておいた。悪にしとけばマーフィー先生のレベルアップが楽だったな、と後悔したが。

とりあえず魔法使いがマハリトを覚えるまでは階段近くの玄室を中心にレベルアップ、という定番戦略で始めたら、まあキツイのなんの。
ステータスが低いので、一戦一戦が命がけの熱戦。とりあえず善のパーティから始めてみたら、魔法使いのなろんえーすはカティノが1回しか使えない。ビショップのくれあらしるは2回。1回の戦闘でカティノ1回なら3戦できるけど、敵が4匹とかいたらそうも言ってられないので、とにかく1戦ごとに宿。と、罠の識別で操作ミスをしてしまい、盗賊ではなく僧侶のめんそれーたむで触ってしまったら毒針に引っかかって死亡。まだレベル1なのに。
全員のお金をかき集めて蘇生を試みたら、初っ端から失敗して灰になる。もうお金がないので、いきなり救助部隊用に作成した僧侶、あろえを採用。

気を取り直してレベルアップを続けるも、なにせステータスが低いので罠にも簡単に引っかかる。スタナーに引っかかったり、爆弾で死人を出したり、毒針で自分が死んだりして、めんそれーたむを生き返らせるどころかパーティを維持するだけのお金が出ていく一方。それでもだいたいLV3になった頃から余裕が出始めて、LV5到達時点でようやくお金がたまりめんそれーたむにカドルト。失敗、ロスト・・・
ノーリセットとは言え、ガチでLV1のロストを出すとは思わんかった。当面はあろえが善のパーティを務めることとして、応援部隊として新たにエルフ善の僧侶、しーぶりーずを登録。

マハリトを覚えたところで少しだけ遠出して、銀の鍵を入手。このあたりで前衛が強くなってきたので、あろえを引っ込めてしーぶりーずに交代。一度毒針に引っかかって盗賊のおろないんが死んだだけで、あとは順当にレベルが上ってしーぶりーずがLV6、その他がLV7になったところで青銅の鍵を取るついでにマーフィー先生に初挑戦。STが低いせいか、攻撃が当たらねえ・・・ディルト、モーリスを使い切ってたった4戦しかできずに撤退。まあでも、とりあえず1階でやるべきことは終わったので、ここらで悪のパーティに交代。

2019年10月21日月曜日

FC版Wizardry #1 001 旅立ち

さあ遊ぶぞ、というわけで一応自分ルールを決める。と言っても大したものではない。

  • ノーリセット
  • キャラメイク時のボーナスポイント厳選も不可
  • 属性は基本的に尊重する
  • それ以外できることは何でもする

最初の2つは当然として、属性についても一応。
#1は悪シリーズの装備が強いので、ある程度育ったら侍だろうがロードだろうが悪にして、悪装備で身を固めるのが定番だと思う(違う?)
でも一応、悪シリーズが強いのは「パーティに侍もロードもいない」という前提があるだろうから、と考えて、原則禁止。
原則と書いたのは、遭難したパーティの救出で善悪混成を組むことはあるだろうし、そのときに属性が変わってしまったら基本的にもとに戻す方向で調整すること。それと、多分将来的に悪のロードを一人は作る。「ロードになるために善を騙った」と解釈することにして。でもこれくらい。
なので、昔遊んでた頃は中立のキャラなんて作らなかったけど、今回は普通に作る。特に遭難救助パーティだと活躍するし。
アイテムについても、善のパーティが「あくのよろい」とか見つけても、悪のパーティにただで渡したりはしない。一方がカシナートを拾っても、他方が「けん」のまま戦っていても、それまで使っていた「まっぷたつのけん」を渡したりもしない。ボルタックに売るし、必要なパーティは買う。もちろん、一緒にパーティ組んでるときに拾ったものは、パーティ内でベストのキャラに持たせるけど。

できることは何でもする、というのは、プレイヤーの知識は使うということ。
何も知らないふりしてマッピングしたりしないし、マーフィー先生やマピロ先生も活用する。玄室モンスターにうざいのが出たら逃げる。ドレイン食らったらマロールで逃げたりもする。でも当然、マロール逃げが使えない状況だったら甘んじてドレインを受け入れる。たとえそれが、バンパイアロードに4レベル下げられたものでも。

さてそれではキャラメイク。リセットなしなら普通に全滅があるので、最初からそれを想定して善のパーティ、悪のパーティ、救助部隊用キャラと18キャラ作っちゃう。

ボーナスポイントの厳選を行わなかったので、初期ステータスはひどい。
ボーナス5とかのキャラ、普通の訓練場なら「適正なし」として追い返されてそうだが、今回は採用。予め編成を決めてから作ってたので、善のパーティでくれあらしるの25ポイントが無駄に光る。侍にしても良かったんだけど、そうすると前衛が余っちゃうので、予定通りビショップに。実はここだけ、ボーナス5が出てビショップの予定がなれなかったので降り直している。このせいで、悪のパーティのビショップ、らぶすぽーつは人間の予定だったっがエルフにした。
ぽかりすえっとはドワーフでボーナス18を叩き出したので、戦士の予定だったが侍に。
またどういうわけか、戦士キャラがことごとく金を持っていなかったせいで、剣と盾だけというやつ続出。

とりあえず善と悪のパーティで1回ずつ迷宮に潜ってみたら、悪のパーティでは最初の戦闘でいきなりアンデットコボルドに先制されて僧侶のあみのさぷりが死亡。1ゴールドも稼がないうちに死体になって、PTはもっと貧乏に。並び順を換えて盗賊を前に出したら、今度はオークに先制されて盗賊のえねるげんが死亡。こっちは先が思いやられる・・・

名前 種族 属性 STR INT PIE VIT AGI LUC BP HP 職業
ぼらぎのーる HUMAN GOOD 12 8 7 11 8 9 9 13 FIG
ろきそにん DWARF NEUTRAL 15 7 10 11 5 6 6 10 FIG
めんそれーたむ ELF GOOD 7 10 11 14 9 6 9 8 PRI
おろないん HOBBIT NEUTRAL 6 7 7 10 12 15 7 6 THI
なろんえーす GNOME GOOD 7 11 10 10 10 7 6 5 MAG
くれあらしる HUMAN GOOD 8 13 13 15 12 10 25 3 BIS
げーたれーど HUMAN EVIL 12 8 5 12 8 9 8 11 FIG
ぽかりすえっと DWARF NEUTRAL 15 11 10 14 10 6 18 18 SAM
あみのさぷり GNOME EVIL 8 7 12 13 10 7 8 7 PRI
えねるげん HUMAN EVIL 12 8 5 15 13 9 16 6 THI
あくえりあす ELF EVIL 7 12 10 13 9 6 9 4 MAG
らぶすぽーつ ELF EVIL 7 12 12 10 9 6 8 8 BIS
くろれら DWARF GOOD 15 7 10 13 9 10 16 10 FIG
ようめいしゅ HUMAN NEUTRAL 12 8 5 9 8 9 5 11 FIG
あろえ GNOME GOOD 8 7 11 13 10 7 7 10 PRI
すぴるりな ELF EVIL 7 10 11 10 9 6 5 9 PRI
みどりむし HUMAN EVIL 8 11 5 13 8 9 8 6 MAG
とうちゅうかそう HUMAN GOOD 8 11 5 10 8 9 5 3 MAG

自分用メモ:FC版Wizardry #1を遊べるようになるまで

※この記事は合法的にFC版Wizardryを遊ぶためのものであり、違法行為を助長する意図はありません。

twitterでいろいろ書いていたら、どうしてもFC版Wizardryを遊びたくなってしまったので、色々調べて遊べるようになったのでメモ。
何年も経って、PCも新しくなったあとで「また遊びたい」と思ったときのために。

■違法性

調べてみたところ、

  • 自分が所持していないROMカートリッジのデータを入手するのは違法(当然)
  • ROMカートリッジを持っていても、自分のROMカートリッジから吸い出したデータでないと違法(の可能性が高い)
  • データを吸い出す際、プロテクトがかかっているのを回避して吸い出すのは違法
  • エミュレータは、BIOSなどのプログラムに実機から吸い出したものを使っていると違法、自分で所持する実機から吸い出して補填するか、スクラッチで作ったものであれば大丈夫

といった感じだったので、ROMだけ入手しても、ROMイメージをどこからともなくダウンロードしてくるのは違法。
どうしても遊びたければ、自分でROMイメージを吸い出す必要がある。
書いたとおり、プロテクトがかかっているのを吸うのは問題がありそうなので、CDとかDVDとかのメディアで提供されているソフト(PSとか)は、合法的にエミュレータで遊ぶのは難しいのかもしれない。今回は関係ないけど。

吸い出し機はいろいろ存在するようだが、フリーで回路図が公開されているkazzoというものがあった。
最初は自分で作ろうかと思ったけれど、回路図を見てもさっぱりわからなかった。詳しい知人にお願いしようとも思ったけれど、プリント基板を用意しないと半端なく大変そうなのでこれも見送り。完成品を販売しているところがあったので、お金で解決することにした。ROMはメルカリで入手。


■セットアップ
ドライバのインストールは、販売店のblogを参照して実施。
でもちょっと躓いたのでメモ。
対象のデバイスに "kazzo" と出てるはずが、出てこない。Options -> List All Devices をチェックすると出てくるようになるので、デバイスで "kazzo" を選択。ドライバに "libusb-win32 (v1.2.6.0)" を選択してインストール。
一応、成功したかどうかデバイスマネージャで確認しておく。


■吸い出し
吸い出しも販売店のblogを参照して実施。"anago wx.exe" を使う。
カートリッジは逆差し防止がないので、向きに注意。LEDランプがついている方が前。
"ROM image" のところに吸い出す ROM のファイル名を入力して "dump" で吸い出し開始。吸い出し自体はできるものの、どうも正しく吸い出せていないらしい。エミュレータで読み込んでも、起動しない。
"script" を "mmc1_skrom.ag" に変更して "dump" すると、下の欄に "name:ウィザードリィ" と表示されたので成功っぽい。エミュレータでも起動に成功。


■エミュレータ
これは違法性のところに書いたとおり、実機から吸い出したプログラムを含んでいるものはアウト。
今出回っているものは多分大丈夫だと思うけれど、ソースを見たりプログラムを解析したりして確認したわけではないので、どのエミュレータを使ったかは書かない。

■パッチ
FC版Wizardry#1には、かなり深刻なバグがある。当時は全然気が付かなかったけど。
有名かつ深刻なものとしては、キャラクターのACが機能しない(殴ってくる敵のACが参照されている)ものと、「ささえのたて」がパラメータ設定ミスにより基本的に出ない(何らかのバグが生じた場合のみ出る)というもの。
これらを修正するパッチが有志により公開されているので、これを当てる。パッチはいろんなのがあって、石垣環コミック版のイメージを再現したもの(フラックとレイバーロードが同時に出てくるなど)もある。ちょっと気になったけど、あまりにオリジナルのバランスからかけ離れすぎているので、懐古主義の今回のテーマからは合わないためスルー。今回当てたのは、ACバグ、罠解除率バグ、倍打バグ、防御効果バグ(パリーが機能してないのかな?)、誤字修正、ささえのたて入手可能という修正のセット。ささえのたては、AppleII版では結構いろんなモンスターが落とすらしく、それに準拠してるようなので結構入手は簡単かもしれない。

さあ旅に出るぞ!

2019年9月26日木曜日

私の少年 第33話 棘(ネタバレ感想)

【感想・考察】
ついに聡子が真修に、自分の本心を語る時が来た。
もしかしたら、聡子が本心を語るのは、真修が初めてなのかもしれない。少なくとも家族には語らないだろうし、椎川にも語ったことはないのだろう。

相変わらず展開に雑なところはあるけれど、聡子と真修の会話で成り立っているぶん、あまり目立たない。そして今回は、内容がいい。。。いい。。。
聡子が溜め込んで溜め込んで、それでも真修には「何でも話して」と、作り笑いをしながら真修の心配をする聡子。ところが真修に「いっしょに帰ろう」と声をかけられた途端、一気に目線が真修と同じ高さになる。今回は真修が大人に、聡子が中学生になる描写がちょこちょこ出る。これはお互いにとって相手がそう見えているのか、それともそういう心境で話をしているのか、どちらなんだろう。最初に聡子が中学生になるのは、恐らく聡子自身の感覚が中学生になったんだろうけれど、その後はどちらとも解釈できるからよくわからない。

しかし今回は、真修がイケメンっぷりを発揮しすぎて心が痛い。こんなん完璧すぎるやろ。
前回聡子が涙を流したとき、心臓の音を聞かせて癒やすのは真修の役目だと思っていたけど、今回は真修が聡子を泣かせてしまった。真修は聡子を泣かせすぎ。いやそれがいいんだけど。

今回は本当に、うまく語れない。ただひたすらに、いいなーという読後感。読み直しても変わらない。
聡子の心にあった最大の壁は壊れてしまったから、次回以降は困難を二人で乗り越えていく展開になるんだろう。まだ元樹の問題は解決していないのだから、今後は元樹を始めとする周囲の無理解や妨害に対し、二人がどう対峙していくかという話になると思うのだが、ここまで心が結びついていたらどんな困難が出てきても比較的安心して読めそう。うんうん、今は苦しいよね、でも必ず乗り越えられるから、と変に高い視点から読んでしまいそうだ。

高野先生が一番書きたかったというのは、このあたりの心の機微なのかな。

33話が収録されているヤンマガはこちら。

2019年8月28日水曜日

私の少年 第32話 親子(ネタバレ感想)

【感想・考察】
これまではっきり描写されていなかった、聡子と真修の家庭環境が明らかにされてきた。
されてきたのだが、これまでの内容から違和感をおぼえることもあり、まだ読みこなせていない。

聡子母、仮にK子としておこう。
K子の思考回路がわからない。前回の引き、「娘に何してんのよ」のあと、聡子を問い詰めるのがまず意味不明。その後、八島を家に上げているのに至ってはもう、どういう展開になったらそうなるのか想像もつかん。達郎だっているんだから、家じゃなくてせめて外の店だろう。「外でする話じゃないから」とかの展開なんだろうが、聡子もまゆもあの流れなら大反対だろ。まあ、話を聞かない性格、というのを描写したのだろうけれど。
その後の話でも、全面的に八島の味方をしている理由がわからん。聡子の話を全く聞いてないじゃないか。
聡子のことを「本当にお父さんの子どもだわ」というK子、父親からは「男性関係で問題を起こすとは母さんの子どもなんだな」といわれる。つまりどっちからも、(血縁はともかく)自分の子ではない、と言われているに等しい。聡子には、理解してくれる人がいる、帰るべき家はないという描写なんだろう。唯一理解を示し、少なくとも敵ではない存在のまゆは、一年後にいなくなることが明言されているわけだし。

真修父の描写はもっと謎。
家庭のことには全く関心がないような反応なのに、「家が乗っ取られてる」とかこぼす。いやお前、乗っ取りを心配するほど自分の世界作れてなかっただろ。混沌が自分の世界とでもいわない限り。
真修に対する態度も、「義理の息子」に対する態度にしか思えない。

今回一番の謎がこれ。
真修が「遼一のお母さんも野菜って苦手だった?」と聞いているから、真修と遼一の母親は別人であろうことが暗示されている。
元樹がゆきを思い出して、真修は「本当に母さんの子どもなんだな」と言っているから、真修の発言と併せて、二人にとって単に母さんという表現をしたときは、ゆきのことを指していると思われる。家に仏壇があったし、そもそもゆきの母親がばあちゃんとして来ていることを考えると、元樹の最後の妻はゆきなんだろう。

しかし、26話「告白」では、遼一が幼児の頃の写真が登場している。乳児といってよさそうな年頃。真修は3~4歳位か。もしもゆきが遼一の母親でないのだとしたら、元樹は何らかの事情で前妻と別れ(最短だと、遼一母は遼一を生んだときに落命したのかもしれない)乳児の遼一を連れてゆきと再婚したのか。どんな別れ方であれ、そんなにすぐ再婚できるほど割り切れるものなのか。
真修も当時は元樹によく懐いているような写真。持ち前の素直さで、ゆきがいた当時は元樹にも心を許していたという描写(そしてゆきが亡くなってから、元樹との関係が崩れていったという暗示)なのかもしれないが。
だが同じく26話のばあちゃんの反応では、遼一もゆきの実子に思える。

仮に、真修がゆきの連れ子で、遼一は元樹とゆきの間の子だとすると、真修の発言が意味不明になる。
しかし、牛乳を買うときの描写に遼一が存在しないことを考えると、恐らく遼一はゆきの子なのだろう。ゆきの実家は遠方だし、元樹の実家も乳児の遼一を預けられるほどの近くとは考えにくい。だとしたら、現在ばあちゃんではなく、元樹の実家にヘルプを頼んでいておかしくないし。この当時もばあちゃんが来てくれていた可能性もあるが、「ゆきがいたころはたくさん写真を送ってくれた」という発言をしていたから、恐らくあまり一緒にはいなかったのだろう。

結局遼一の母親は誰なんだ。納得できる解釈が思いつかん。

今回のテーマは、聡子も真修も、家は帰るべき安住の場所ではないということなのだろうか。
ふたりとも、親から子ども扱いされ、それに反発している。それに、子ども扱いしていながら、子供のことを理解しようとしていないことも共通。

【追記・訂正】
真修は元樹に声をかけているから、真修は家族も大切にしたいのかもしれない。親から自由になろうとする聡子と、親とともにいたい真修の対比なのかもしれぬ。
【追記終わり】

つまり、ふたりともお互いを必要としている、ということなのだろうな。
それはそれで説得力のある話なんだけど、個人的には「選択肢は他にもあるはずなのに、自分たちの意思で一緒にいることを選ぶ」という展開になってほしいなあ。現状だと、一緒にいる以外は心の安寧が保てない環境なんだもの。
あくまで個人的な意見なので、もちろんそれを望まない人も多いだろうし、高野先生はきっと別なことを考えているのだろうけれど。

もう一つ気になったのが、聡子の「結婚も妊娠も選択していい歳なんでしょ」という独白。
女性の感覚はわからないんだが、「妊娠」っていう表現使うかなあ。「結婚も子どもも」と言わないのかな。基礎体温を測る描写の伏線はまだ回収されていないし、聡子は妊娠した経験があるのだろうか。ないと思ってるんだがなあ。

最後に、結婚詐欺動画は予想外に、和樹が最初に発見。真修ではないと思ったが、和樹だと聡子のことを知らないから話は広がらないと思っていた。まさかモノマネとは。
そして多分、次回は真修が聡子にLINEを投げても既読がつかず、電話をしても繋がらず、悶々とするのだろう。聡子はスマホを壊しちゃったからもうコンタクト取れないし。いや画面割れただけかもしれないけどね。

おまけにどうでもいい話、聡子の泣き顔が「ちいさい女の子のよう」に見えた。意図的な描写なんだろうか。

32話が収録されているヤンマガはこちら。

2019年7月28日日曜日

私の少年 第31話 年明け(ネタバレ感想)

【感想・考察】
迷走を始めてしまったんだろうか。
前半、というか大半は展開が動いて、これからどういう物語になっていくのか方向性が暗示されたと思ったのだが、最後に話が変な方向へ大きく動いてしまった。

新年、実家で過ごす聡子のモノローグから始まった今回。聡子視点は久しぶり。12月に上京したばかりだから帰省しないだろうと思っていたのだが、まゆの影響で帰省している。そのきっかけは、第14話で名前だけ登場したまゆの彼氏、達郎の存在。法曹関係の仕事をしているということで、聡子が洗いざらい相談する決心をしたから、らしい。
まさかここで達郎が出てくるとは思わなかった。9月だか10月だかにできたばかりの彼氏をほっといて12月には東京に移住してしまうくらいだから、あっさり別れたもんだと思ってたのに。それも、聡子と真修に何があったのか、きちんと相談する最初の人物として登場するとは想像すらしていなかった。まゆの(見かけ上の)チャラさ、なんとかプランナーというふわっとした肩書から、広告やマーケティングなどの華やかな世界にいる人物だろうと想像していたのだが。

聡子は相談する過程で、真修について「ただそばにいたい」と表現している。これはもう母性だよなあ。22話では恋愛感情を意識したような描写があったけれど、その感情はさほど大きくなかったのか、押し殺しているのか、それとも母性が大きく上回っているのか。
まゆの感想からは、「聡子が恋愛感情を持っていると判断するのは間違い」と受け止めたのであろうことが読み取れる。

そして最後、これも14話以来となるクソ野郎、八島の再登場。聡子のことを結婚詐欺師呼ばわりして泣き叫び、動画を投稿される。
読者の誰からも、二度と登場しない人物だと思われてたんじゃないか。今回もフォローのしようがないクソ野郎っぷりを見せつけていたけれど、多分これは深堀りされないんじゃないかなあ。聡子の感情としては歯牙にもかけていないだろうから、生活の平穏を乱すことはあっても、感情をどうこうするわけではないだろうし。単に投稿された動画を発見した真修が、「聡子は結婚を意識する年齢」という現実と向き合う、その布石以上の存在ではないような気がする。もしかしたら、次回以降はもう名前だけの登場で、本人は出てこないかもしれない。

しかしここ最近の話、アラというか気になる点が増えてきた。
以前は緻密に計算された、詰将棋のような話の展開だったのに、最近は無理のある展開や変な設定が多い。今回も、気になる不自然なところがいくつか。

  • まゆは何について「ひとりで解決しようとしてる」と言ったのか?
  • 聡子が解決したかったのは真修の家庭環境だし、それは現時点でかなり改善されているというのは聡子もまゆも認識しているはず。 なので、今の時点では「聡子がどうしたいのか」は問題になるけど、「解決する」ことはないのでは? 一体どういう話し方をしたのか?
  • 元樹対策なしに帰省したのか?
  • 年末年始は元樹が帰宅してくる可能性は高いし、そうなると聡子の話が耳に入る可能性はそれなりにある。真修がばあちゃんにどういう口止めをしたかはわからないけど、「お見舞いに来てくれたことは伏せて」という内容であったら、ばあちゃんが知り合った人という内容で話題に登ってもおかしくない。それこそ、「カラオケで知り合った若い友達のお姉さんが、なんと真修のコーチだったのよ」なんて話すのは不自然でもなんでもない。 あるいは、遼一の口から伝わってもおかしくない。遼一が聡子の存在に気づいていないというのも不自然だし。 達郎に相談したとおり、聡子が元樹と対峙するのであれば、聡子から先にアプローチしないと話すら聞いてもらえないリスクは高い。それこそ、ばあちゃんなり遼一なりから聡子の存在を知った元樹がヨネサスに「あの女、戻ってきたかと思ったらもう真修にちょっかい出してる」なんてクレームを先に入れられた日には、もうどうにもならんだろう。
  • 八島動画はどこから撮影されてる?
  • 予めスタンバイでもしてない限り、結婚詐欺師だとか騒いでるところなんてそう簡単に撮れないと思うのだが・・・せいぜいまゆが突き飛ばされたあとからだろ。まあここは話の都合上、きれいに撮影されてるんだろうけど。

高野先生が以前書いていた、「本当に書きたいことは30話前後の話」ということを考えると、次回~次次回あたりが山場になるんだろうか。
29話、30話を読んでいると引き伸ばしが始まった印象を受けたのだが、今回は急に動いた。クライマックスが近づいてきたのだろうか。

「普通こうなるよね」という結末にはしない、とどこかのインタビューで答えていたし、「大人と子供がただそばにいる関係」が円満に成立したら、それは確かに普通ではない。でもそれって、二人は本当に幸せなのかなあ。

31話が収録されているヤンマガはこちら。