2018年12月27日木曜日

024 / 479 この闇と光

10点満点で、7点。

ビブリオバトルで紹介された本。「何を言ってもネタバレになるんだけど、でもこの作品を埋もれさせる訳にはいかない!」とかいう帯がついていたそうで、紹介された方もそんなことを熱弁していたため手に取ったもの。
今まで読んだことがないジャンルの本で、新鮮な驚きがあった。

事実上軟禁されている盲目の姫レイアが、心優しい父と、身の回りの世話をしながらも恐怖と憎悪を与えてくる使用人ダフネの間で少しずつ成長し、父との平穏な日を望む。しかしその日は訪れることなく、ある日音を立てて崩れ落ちる・・・

と、ここから物語は急展開を見せる。読みながら違和感を感じていたところが伏線だったと気づき、話がどう収束するのかとヤキモキさせ、そして余韻を残す終わり方。凄い!と素直に思ったが、この手の本を読み慣れている人には、展開もオチも読めてしまうようで、amazonのレビューは決して良くない。まあ、俺でも違和感を覚えるくらいだから、わかる人にはわかっちゃうんだろうなあ。

途中から、これはミステリーだったのか!と気づいて驚いたが、よく見たら単行本のカバーにはちゃんと「本格ミステリー」って書いてあった。

文庫kindle

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