2011年3月8日火曜日

010 / 376 感動を与えて逝った12人の物語

10点満点で、7点。

今のところ死ぬ予定はないが、どんなに先でも100年後には死んでいるだろう。
どうせ死ぬなら、感動を与えて死んでみたい。うまく死ねなかったから死に直し、ってわけには逝かないし。

何かに人生を捧げてきた人、達観した人、自分の人生を振り返って反省しきった人。本書には、その中でも著者になにがしかの感動を与えた、11人+αのエピソードが語られている。なるほどと確かに感動させる人もいるが、それはどうかと思う人も。

よく思うのだが、普段性格の悪さをさらけ出しておきながら、最後にいいところを見せただけで「本当はいい人だったんだ」と言われるの、何とかならんもんだろうか。最後にちょっとだけいいことしたって、普段がろくなことしてないなら、そいつはろくな奴じゃない。反対に、最後に少しくらい悪いことをしていたって、普段いい奴なら、そいつは基本的にはいい奴なんだ。ちょっと考えればわかるはずなのに、印象だけで語るの、いい加減何とかならないかな。

本書には、そういうエピソードを抱えたジジイが出てくる。医者の言うことを聞かずさんざんわがままを言い散らかして、最後におとなしくなったら「本当はいい人だった」で締めくくられている。バカじゃねえか。


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