2011年4月3日日曜日

014 / 380 哲学者とオオカミ

10点満点で、3点。読者を選ぶ本なのだろう。

オオカミと暮らした哲学者が、オオカミを通じて考えたことについて語っている本。amazonの評価は高いようだが、俺にとっては読むのが苦痛に感じる本だった。

・簡単なことを難しく考えるのが哲学なのか?
・自分の価値観を押しつけるのが哲学なのか?
・倫理的に問題を感じる行為が多々あるが、哲学者として問題ないのか?
・つまり、哲学ってのは、よりすばらしい社会を実現するためには無用なのか?

・・・等々、感じてしまった。
オオカミと過ごした日々のエピソードは、面白い。しかし、哲学的に語っている箇所は、つまらないし、苦痛。深く考察しているかのような書き方はなされているが、何のことはない、自分の主義主張を難しい言葉で飾り立てているだけだろう。それが哲学というものなのかも知れないが、哲学というのは「イラナイモノ」だという感想が強く残った。
難しいことを簡単に説明するのは実力とセンスが必要だが、簡単なことを難しく語るのは誰でもできる。

哲学に興味が無ければ、手に取るだけ時間の無駄。
オオカミのエピソードだけ読むならいいのかも知れない。1/3位の時間で読める。


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