2016年5月6日金曜日

004 / 417 そして、死刑は執行された

10点満点で、5点。

同じくフォーカス・リーディング用に買って、無関係に読んだ本。
中学生の頃書店で半分くらい立ち読みした記憶があるが(嫌な中学生だ)初版は1987年とか。強盗殺人だったかで死刑を求刑され、無期懲役囚として服役していた著者が宮城刑務所で死刑囚棟掃夫として経験したことを書いている。仕事内容は死刑囚の日常、そして処刑後の世話。

まあタイトルからして一番読者が気になるのは死刑の執行前後の様子だろうが、それに関する描写はあまりない。まあ流石に、執行そのものは見ていないだろうし。とはいえ、執行後の遺体の状況、その措置などを書いた本は他に殆ど無いのではなかろうか。

執行を待つ死刑囚の悩み、苦しみはよく書かれていると思う。しかしまあ俺の偏見だろうが、所詮人殺しの書いた本。被害者に対する真摯な謝罪、反省の気持ちは感じられない。死刑囚の態度にしてもしかり。自分が死刑になるという苦しみばかり描かれていて、被害者に対する気持ちは殆ど感じられない。数少ない描写は、反省の態度を示すことで死刑判決を避けようとする未決囚の言動くらい。

死刑制度の是非を問うような大それた気持ちで書いたわけではないのだろうが、本書を読んでも死刑賛成派が考えを改めることはまずないと思う。
冤罪による死刑については本書でも触れていて、それは確かに大問題であるが、あくまで裁判の問題。死刑制度とは切り離して考えるべきだろう。

本書で一番気になったのは、島田事件の赤堀氏(死刑確定から再審により無罪)に関する記述で「捜査本部の陣頭指揮をとったのが、でっち上げで有名な紅林麻雄警部だった」との一文。でっち上げで有名な警部ってなんだと調べてみたら、少なくとも3件の冤罪死刑囚を生み出しているとんでもない人物。拷問による自白強要(「拷問王」なる異名があったとか)、証拠のでっち上げ、真犯人と思しき人物からの収賄など、常軌を逸した人間であった模様。こういう人物こそ死刑にふさわしいと思うが、実際は事実上の二階級降格処分だけで警察を引退しているらしい。当時の静岡県警は、戦時中の特高警察がそのまま残っていたのだろうかと不思議になる。


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003 / 416 恐山 死者のいる場所

10点満点で、6点。

フォーカス・リーディングの予習、若しくは当日練習用のつもりで買って、気になったから先に読んでしまった本。
そもそも恐山って、日本有数の霊場でイタコがいるところ、確か本州の北端じゃなかったっけ、程度の認識しかなかった。その恐山について、菩提寺の住職代理が書いた本ということで手にとった。そもそも住職がいるんだってところから興味が湧いたし。

恐山といえば数々の心霊現象に彩られているのだろうと勝手に思っていたが、少なくとも著者は経験したことがないという。そこで某かの経験をした人は少なからず見たようだが、自分自身では経験したことがないらしい。読後感だが、著者は自ら積極的にそういう経験を求めていないからではないだろうか。死者に会いたい、死者の声を聞きたいとネガった人が訪れて、何らかの経験をして帰る、それが恐山なのだろう。

死者というものに対する著者の姿勢は一貫していて、終始生者からの視点で語っている。供養するから死者としての存在があるのだ、と。
仏教の、死後の世界については語らないという宗教観を大切にしているからなのだろう。
(そういう宗教観だということも本書で初めて知った。極楽とか地獄だとかはどこから出てきた言葉なんだろう?)

恐山という場所、死者と向き合う場所から、生の意味を問いかけている本だろう。
なんとも言えない読後感があった。


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2016年5月2日月曜日

フォーカス・リーディング集中講座に行って来た

偶然確保できた三連休、遂にフォーカス・リーディングの集中講座に行って来た。
前回書いたとおり、直前になって確保できた休みなので、実質講座の2週間前になってキャンセル待ちの申し込み。「通常1ヶ月前には満席になる」とか聞いておきながら、申し込んだ当日に「キャンセルが発生したので大丈夫」との連絡をもらったのだが、これ実はスカスカなんじゃないかと疑念が湧く。

数日後、事前課題が到着。それなりに時間がかかることを毎日やるようにとの指示。本来1ヶ月前から事前課題に取り組むようなので、「時間がない人向け」の簡易なものでごまかす。しかし書いてあること、やるべきことは感覚があまりつかめず、これホントに大丈夫かと思いながら当日を迎えた。

行ってみると会場は確かに満席。それも、静岡だの岡山だの、遠方からわざわざ来ている人も多い。ふむ、そんなに張り切ってくるものなのか。

トレーニングの内容は、基本的には本に書いてあるとおり。だから多分、本の内容を素直に受け止めて実行できる人は、レッスンに来なくても習得できると思う。たしかサイトにも、「時間を投資してもらうかお金を投資してもらうか選んでもらえるよう、ノウハウは全部公開している」とか書いてあったような。
レッスンのいいところは疑問を直接聞けるところ、自分の目や体を直接見てアドバイスを貰えることなどかな。

ただ、本にもサイトにも書いてあるとおり、トレーニングはガチの体育会系。疲れる。
事前課題をやっていて、ある程度やるべきことが掴めていたから乗り切ったけど、人によっては宿題を午前2時過ぎまで書けてやったという人も。俺には無理だ。

気になる結果。
2分間、今まで読んだことがない本の初見部分を別々に読むという方法で測定したもの。
読んだ本は江畑謙介さんの「軍事力とは何か」
(今は中古でしか手に入らない本だと思う)

受講前;およそ750文字/min
受講後;およそ2,750文字/min

受講前の数字は、意図的に熟読したもの。気軽に読める本じゃないからね。フォーカス・リーディングで言うところの、理解度85%以上の領域。
受講後の数字は逆に、意図的に早く読んでいる。理解度は80%程度か。熟読より安心感はない。でも、これ以上時間をかけても、理解度が劇的な向上を見せることはないと思う。

ただ、読書の取り組み方、読書というものの捉え方そのものが今までとは違うので、一概に比較はできないと思う。
今までどおりの読後感を求めたら、多分速度はほとんど変わっていない。

レッスン中はずっと「もっと早く読めるはず」と言われ、終わったあとも「思ったほど早くなりませんでしたね」と言われたけど、それでも4倍近く早く読める。
先生が言っていたペースだと、多分5,000文字/minを超えるペースで読めるはずなのだろう。
その辺の速読講座だと謳い文句は10,000文字/min以上だから、3,000文字にも届いてないのは速読と言えないのだろうが、少なくとも飛ばし読みではないので今のところは十分。

まあこれはレッスン中の数字、会場を離れたらもっとペースは落ちるのだろう。
これから1ヶ月の事後サポート期間、どれだけブラッシュアップできるかが勝負なのかな。

2016年4月24日日曜日

近況

更新再開するつもりが、クソ忙しくなったので色々放置。

■ドラクエ10引退
詐欺プロデューサーと無能ディレクターのせいで(絶望的にバランス感覚欠如のバトルプランナーもか)もはや終末期の様相を呈しているドラクエ10。拡張パッケージが発売されてから1年、配信クエストレベルのストーリーがぶつ切れで展開されただけで、間隔が開きすぎているので続きをやるときには既に覚えていないという。バクの告知前に、巻き込まれたプレイヤーまで一斉にBANしたり(みのがす ペンデュラム で検索するとよく分かる)もはや運営自らサービス終了させたいとしか思えないレベル。ゲームだけじゃなくてスクエニという会社への信用が底辺まで失墜したので、もう二度とこの会社には金を落とさない。
多分この調子だと、Ver.3のストーリー終了まであと2年以上かかる。その前にサービス終了じゃないか。
一年前に拉致された勇者は、きっと向こうの世界で楽しく生活してるんでしょう(白目)

■アクティブ・ブレインF1コース
初めて来る人ばかりの中、5回目の参加という物好きが順当に優勝。というか優勝させてもらっていいのか。チートじゃないか。
さすがに慣れたせいか、初めて参加した時ほどの感動がなくなってしまったので、これで卒業するべきか。でも好きなんだよなあ。

■フォーカス・リーディング
毎日がデスマーチ状態の中、偶然が重なって今月末からの3連休が休みになった。
いろいろ逡巡したけれど、かねてから気になっていたフォーカス・リーディング(速読)の集中講座を受講することに。キャンセル待ちを申し込んだら、その日のうちにキャンセルが出たとの連絡があったんだけど大丈夫なのか。そんな偶然があるのか。
事前課題が送られてきて、結構な時間がかかる。レポートの提出も必要。講座の途中では宿題が出るのだが、そのボリュームも書いてある。2時間位か。でも、予習サイトで視聴できる動画には「明日の朝まで十何時間あるから云々」とか言ってる。まさに体育会系。
事前はともかく、事後のフォローもあるので、売り切りの適当セミナーよりは信用できる気がする。フォローって労力かかるし。まあ、これでダメだったら速読の習得なんてのはもう諦めよう。他の速読講座は、公式サイト以外では体験談そのものを殆ど見かけないしね。
あ、フォトリーディングは黒歴史なので触れない方向で。

■オンライン英会話
去年の4月に始めたのがもう1年。
最初は会社の補助がついたe-friendでカランメソッドを始めて、あまりに予約が取れないので3ヶ月でやめて自費でイングリッシュベルのDMEを始めた。
最初は中学1年の1学期レベルから始まるので、「こんなクソ簡単なので本当に大丈夫か」とか思っていたけど、2~3ヶ月で難易度が上がってきて、今ではもう毎日ヒイヒイ言ってるレベル。レッスン中は一切日本語を使わないので、わからなくても英語で聞くしかないし、それでもわからなかったら自分で調べるしかない。幸いにしてうちの職場にはTOEIC800点の若手がいるので、しょっちゅうテキストに付箋を付けて聞いている。
去年の5月に420点だったTOEICは、11月で505点。来月また受けるけどどれくらいになってるんだろう。中学英語が完璧にできたらTOEIC500点は取れるというので、ようやく中学時代の復習が終わったというレベルなのだろうか。ちなみに現在はDMEのステージ6途中。ステージ5終了でだいたいTOEIC500点が目安らしいから、まあ順当なのだろう。進むペースはかたつむりが如し。

2016年1月4日月曜日

002 / 415 もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら

10点満点で、6点。

もしドラ」の続編。前著は衝撃的な本だったが、本書は期待をしすぎたせいか、凡庸な小説に成り下がってしまったという印象。いやまあ、面白いんだけど。

ターゲットとしている読者層が違うのだろうが、内容もご都合主義な展開が多く、前著ほど説得力のある展開ではない。前著は、ひょっとしたらこの真似をしたら本当に甲子園に行けるんじゃないかという気がしてきたけど、本書はそう感じない。

入門書として、気軽に読むのがいい本なんだろうね。


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001 / 414 希望の格闘技

10点満点で、7点。

日本総合格闘技界のパイオニア、中井祐樹が語る格闘観、人生観について。
中井祐樹はVTJ95の初戦、ゴルドーに片目を潰されていなければ、ヒクソンにだって勝ち得る力量を持った日本人唯一の格闘家だったと思う。とは言えダメージを負わずに勝つのも実力で、そのゴルドーをUFCで完封してのけたホイスの戦いぶりを考えると、中井のほうが強いとか簡単に言うことはできないけれど。少なくとも寝技では、ヒクソンに決して負けていないと思う。

その中井が、ショートエッセイの形で様々なことについて語っている。
驚くべきはその前向きな姿勢。陽転思考そのものではないか。タイトルの「希望の格闘技」という表現にも、中井の人生観がよく現れている。

巻末の増田俊也(木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか著者)との対談も魅力的ではあったが、読んでみるとそれほど面白くなかった。


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2015年4月18日土曜日