10点満点で、4点。
サブタイトルに「スパイの手口に学ぶ情報「奪取」術」とあるが、本当なのか。少なくとも本書から受けた印象は、「素人が考えるとこうなんだろうなぁ」程度の情報しかない。
こっそり合い鍵を作るにはどうするか?
→ 粘土で型を取り、鍵屋に「鍵をなくしてしまったが、型はある」と言って合い鍵を作らせる
パソコンのログインパスワードを知りたい!
→ キーボードに小さなキーロガーを取り付ける
シュレッダー処理された書類を復元するには?
→ 色別、柄別に用紙を分けて、根気よく並べる
誰がこんなので満足するんだ?
悪用されないように書いているのかも知れないし、もしかしたら実際の現場もこんな努力で動いているのかも知れない。それならそれで、わざわざ本にするような内容ではないよなあ。
いやまぁ、スパイというものに過度のあこがれを抱いている向きに「現実ってこんなもんよ」とアピールする狙いがあったのだとしたら、それなりに成功しているとは思うけれど。
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