2011年2月23日水曜日

006 / 372 賭けマージャンはいくらから捕まるのか

10点満点で、6点。

賭け事は決して悪いことではない。競馬、競艇といった公営ギャンブルからパチンコまで事実上公認されているのに、なぜ麻雀は逮捕されるリスクがあるのか。麻雀が、そしてギャンブルが大好きな著者が切々と訴える本。

著者の主張に頷けるところは確かにあるのだが、どうも説得力が弱い。公営ギャンブル等との矛盾を指摘するだけにとどめておけばよいのだが、「ギャンブル好きの犯罪率」等のデータを持ち出しているのが、弱い。いや、客観的なデータなしよりはよほどいいのだが、国内のデータが無いからね。紳士の国イギリス、競馬は上流階級の娯楽という国のデータを持ち出されても、「だから何?」と思ってしまう。

俺もギャンブルは好きだし、麻雀は大好きだし、合法化して欲しいとは思うけどね。本書を読んで、なるほどそうだと思う人って、どれだけいるのだろう。

ちなみに、別の本からの知識。賭博の賭け事と博打は別のもの。賭け事は当事者同士が金品等を賭けるもので、博打は胴元が寺銭を回収して開帳するもの。賭け事はゼロサムゲームだが、博打は胴元が必ず儲かり、参加者は最終的に必ず資金が減っていくことから「場朽ち」が転じたものだそうな。日本で合法なのは博打で、賭け事は違法。コレって変だよな。


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