10点満点で、8点。
昔買った本を読み返してみた。初版は1999年、その後2002年に文庫版として再販されたもの。分進秒歩とも言われるコンピュータの世界を13年前に語った本なのに、古さを感じさせない。あとがきにあるとおり、テクノロジーではなくサイエンスについて記述した本だからだろう。
電気回路、情報理論、プログラム、IC、OSとアプリケーション、インターネットなど、それらは「どういう必要性から生まれた技術で」「どういう進化をして」「どういう問題を抱えているのか」が書かれている。原理・原則にかかる話題がほとんどなので、古典化することはあっても、陳腐化していくことが少ないのだろう。
(ネットワークに関する話題など、古さを感じさせる箇所はいくらかある)
パソコンを使う、コンピュータを使うとなると、まずはソフトの使い方・・・と考えてしまう向きにおすすめ。根本に流れる思想、原理などを知っていれば、その知識は必ず応用が効く。
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