2016年6月23日木曜日

019 / 432 数学の教科書が言ったこと、言わなかったこと

10点満点で、4点。

「わかる人にはわからない、数学のわからなさがわかる!」と書いてあるが、わからなかった。
数学の教科書が語っていないことについて、

I. 数学という学問の本質に関わる理由で、これができないため。
II. 現場の先生に任せる、または、生徒に考える時間を与えるため。
III. 教科書らしく気取っていて、サービス精神に欠けているため。

という3つの視点で解説している本ということになっているが・・・まずこの区分がよくわからん。正確に言うと、それがわかったところで「だから何?」としか感じられなかった。そこから話が広がってない。

それより何より、簡単なことをわざと難しく語っているだけの感が強く、一体何がわからないのかがわからなかった。俺自身高校数学は赤点ギリギリの成績だったが(だから今苦労している)、さすがに本書で語っているところでは躓いてない。というよりも、本書を読んでも、なぜそんな疑問を持つのか、なぜそれが理解できないのか、それがわからない項目ばかりだった。この本が想定してる読者のレベルってどの程度なんだろう。

ちなみに本書で取り上げているのは、符号、文字式、方程式、座標とグラフ、複素数、微積分。いずれの項目も、深く掘り下げてあってしっかりした理解に繋がるとか、そういう要素は感じられなかった。数学が苦手な人が読んでも得るものはないんじゃないか。


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