10点満点で、7点。
読書時間(普通に読んだ)・・・1時間程度
相変わらず同じことが書いてある、ノムさんの著書。しかし本書は、他の著書に比べても面白かった。
弱者の兵法と銘打ってはあるが、それは本書のほんの一部。むしろ監督論、リーダー論、プロとはどうあるべきか、という点を重視して書かれている。
才能の限界とは、努力の限界まで到達して初めてわかるものだと言うこと。プロたるもの、努力の限界まですべきであること。そして、そこまで努力している人物が、残念ながら今のプロ球界にはほとんどいないこと・・・
よく言われることだが、本書でも金本知憲の姿勢を、プロの鑑と賞賛している。確かに、ノムさんでさえ4年連続最下位に沈んでしまったダメ虎を優勝まで引き上げた、最大の貢献者だろう。その金本が練習の虫で、またその後ろ姿を見て選手たちが育っていったからこそ、タイガースは生まれ変わった。星野の力ばかり言われるが、赤星、藤本、濱中、矢野、井川と、ノムさんが育て上げた選手は多い。その力があってこそ、タイガースは生まれ変わることができた。ダメ虎を生まれ変わらせた名監督、という名誉を得られなかったのが、惜しい。
時折挿入される試合のエピソードは、相変わらず面白い。
できれば、楽天最後のシーズンをどう戦ったか、一年分振り返った本を書いてもらえると嬉しいなあ。
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