2012年6月17日日曜日

013 / 404 開祖の横顔

俺みたいな新参者が評価を下すなんてとんでもない。

合気道開祖、植芝盛平翁に直接師事した師範14名が、開祖の思い出について語ったインタビュー集。恥ずかしながらお名前は数名しか存じ上げなかったが、いずれも現在は一廉の地位を築いておられる方々。

開祖が入神されたのが1969年と言うことを考えると、直接師事した方が高齢なのは当然。なので、一般にも著名な方々(塩田先生、斉藤先生など)は既に亡くなられている。

開祖に接した時期に依って、開祖の印象が結構違う。厳しい面を強く覚えている方もいれば、好々爺然とした印象を強く持つ方もいる。開祖も年をとるにつれ丸くなっていったようだ。「鉄砲は敵意があるから避けられるが、孫は無邪気に突っ込んでくるから避けられない」という言葉も面白い。

俺のような新参者は「開祖」とか「翁先生」と呼ぶのだが、本書に登場する師範は皆「大先生」と語っている。少し羨ましい。


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