うーん。タイトルと内容が違ったというか、期待していた内容と違ったと言うか。
これむしろ、コンサルタント向けの教科書じゃないかなあ。
ノートのまとめ方としては、ルールだけ言うならとても単純。
- 見出しをつける
- 3分割にする
- 事実、解釈、行動の領域に分けて使う
これだけ。本書の大部分は、それを使いこなすための考え方、まとめ方について書いてあるのだが・・・
簡単そうに書いてあるけど、すっと入ってこない。なぜだろうね。事例もそれなりに載っているのだが、「きれいだけど俺には無理だな」という印象。「このまとめ方ができる人なら、教わらなくともできるんじゃないの?」と思ってしまう。
勉強にも使える、と書いてあるが、そもそもの視点が違うのだろうね。
勉強でノートを使うとき、要点をわかりやすくきれいにまとめるためにノートを使う、という前提で書いてある。まあそういう用途で使う人が多くいる、多数派かもしれないことは否定しない。でも俺は、ポイントノートを自分で作ることには全く価値を感じていない。専門家が書いた教科書に勝るものを自分で作ることができると思っているのか、という単純な理由。もちろん自分にとって不要な情報はあるだろうし、ダラダラ書いてあるわかりにくいテキストが多く存在することも知っているけど、それでもまとめ直すためにノートを使う価値はあまり感じない。テキストにマーキングでもして、覚えるのは記憶術でも使えばいい。
それよりむしろ、普段勉強している理工系の内容であれば、原理を理解したり結果を得たりするのに数式を追うことが必須。考えながら手を動かしてナンボだと思っているので、綺麗にまとめる必要なんてない。見返す必要だってない。理解できれば覚える必要なんてないのだし。
本書の内容が有意義でないとは思わない。むしろいいことがたくさん書いてあると思う。
ただ、俺が手に取った目的とは合わなかったかな。
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