2009年8月24日月曜日

170 / 214 日本の戦争と平和

10点満点で、9点。

読書時間(普通に読んだ)・・・2時間程度

日本の安全保障について知りたいなら、文句なしにお薦めの本。
政界きっての軍事オタクとして名高く、その上防衛庁長官、防衛大臣を歴任した石破茂氏と、様々な立場で政府にも助言する軍事アナリスト、小川和久氏の対談。少なくとも自衛隊については知らないことなどないのではないか、という気すら起きてくる二人が、わかりやすい言葉で対談している。

対談の内容も、外交、安全保障、国家のあり方まで多岐にわたる。何よりも、お互い説明などしなくともわかっているはずの事柄についても、読者のために解説してくれるという親切さ。何について語っていて、何が問題で、論点はどこで、どうすべきだ、というのがはっきりとわかる。

いずれも政府サイドの立場に立つ人たちだから、思想が違えば素直に読めない箇所は多々あるだろう。それでも、本書で語られている内容に、根拠を出してきっちり反論することはかなり難しいのではないかと思う。それだけ具体的だし、説得力がある。

最近安全保障に関する本を多く読むようになって、少しは知識が付いてきたかと自惚れていたが、まだまだまともな議論をするには幼稚園児並みの知識しか持っていない、自分の浅学を思い知らされた。



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