2009年12月31日木曜日

第一種衛生管理者

第一種衛生管理者

難易度:普通

一定規模以上の事業所では必須の資格。
試験は毎週のようにやっているし、毎週100人単位で合格者が出ているわけだから、持っているからスゴい資格ではないが、持ってないとバカにされる。現にウチの職場では、事務の女性も含めて10人程度のうち、持っていないのは俺だけだった。

それでも合格率は5割程度、一応ちゃんと勉強しなければ取れない資格。

2月に機械保全技能士の試験を受けた後、準備期間は3週間程度。その間1週間ほど帰省して、あまり勉強しなかったので、実質は2週間+α程度。勉強時間の合計は20時間少々。あまり真剣にやったとは言えない時間。しかも、前日に6時間がんばっただけで、あとは1日1時間程度。

使用したテキストは、これ。問題集だけ。



本当はテキストもあったのだが、時間がなかったのでテキストなんぞ見ていない。
ついでにいうと、この問題集も、3年前に受けた人からもらい受けたもので、最新版ではなかった。

勉強方法は、最初に問題を読んで回答を読んで、マーキング。
マーキングするのは、まず問題文のポイントとなる箇所。それから回答の選択肢のうち、「正しいものを選べ」ならば正しいもの(正答肢)を、「間違っているものを選べ」なら間違っていないもの(誤答肢)。そして回答の解説でポイントとなる箇所。要は、「マーキングした箇所はすべて正しいことが書いてある」という状態にした。それから、選択肢のうち内容が間違っているものについては、赤ボールペンで正しくなるように書き換えた。

これで問題集を1冊終えるのにまず1週間。次の1週間は、ひたすら読んだ。通しで4回くらい読んだかな。他の勉強は一切していない。あとは、3日に1回くらい、勉強した後テキストをフォトリーディングした。

試験に臨んでみると、問題集が古かったせいか、全く見覚えのない問題ばかり。しかも問題の持ち帰りが許されていないので、どれくらい取れたのかさっぱりわからない。しかし幸運に恵まれて、無事合格。フォトリーディングで何度か聞いた、「突然頭の中から回答が飛び出してくる」状態には、残念ながらならなかった。

ただ資格さえ取れればいいという勉強法なので、もう内容についてはさっぱり覚えていない。今受けたら、きっと30点も取れないだろう。

この資格を取ったことについては、「やればできるもんだな」という自信を得たのが一番の収穫か。

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2009年12月27日日曜日

機械保全技能士(電気系一級)

機械保全技能士(電気系一級)

難易度:簡単

「工場の設備機械の故障や劣化を予防し、機械の正常な運転を維持し保全する能力を持つものを認定する国家資格」とのこと。工場などで、設備メンテナンスをやってる人が目指す試験と言うことか。

学科試験については、無駄に範囲が広い。特に共通問題は機械部門に特化しており、電気系で受験するには機械部門の学科が鬼門になる。材料の熱処理とか表面仕上げとか、電気保全とは関係ないのに、半分くらい出る。

とはいえ難易度は低く、予備知識なしでもそれなりの点は取れるんじゃないだろうか。俺の場合、ネット上で模擬試験みたいな問題が出てるサイトを見つけて、そこで挑戦してみたら、勉強前の状態でも合格点が取れた。しかしギリギリのラインだったこともあり、一応一ヶ月程度勉強。結果は50問中39問で、学科試験は無事合格。

この試験の一番の問題は、まともなテキストがないこと。
使用したのはこの二冊。



ちょっと調べればわかるが、入手可能なテキストは機械系保全作業ばかりで、電気系保全作業はほとんどない。学科問題集も、電気の問題なんてほとんど載ってない・・・電気は過去問すら載っていない。
実技試験のテキストもろくなことを書いてなくて、もしかしたら電気系の受験対策には、講習会(住友金属とかでやってる)以外には方法がないかもしれない。

実際に採った勉強方法は、まずテキストを通読して要点をマーキング。その後フォトリーディングしてテキストを読んで、、、を繰り返した。掲載している問題も少なく、ほとんどが正否判定型なので、テキストでは9割以上は取れていたはず。結果、学科試験は50問中39問。合格ラインは30問なので合格。
勉強時間は20時間程度か。たぶん、3~4時間で合格ラインには到達していたはず。

実技試験は不合格。与えられた回路の不良箇所を発見するという問題があり、こればかりは一人では練習のしようがない。テキストにも対策はほとんど書いておらず、講習会に行くしかなさそうだ。

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今年挑戦した資格試験

そろそろ今年を振り返っておこうか。

今年は仕事が暇なこともあり、またフォトリーディング集中講座を受講して刺激を受けたこともあり、かつてないほど資格試験を受験した。どれもレベルは高くないが、一年でこれだけ受けたことはなかったので、結構刺激的な一年ではあった。

とりあえず全体像を。

2月
機械保全技能士(電気系一級) 学科試験 39/50(合格点30)
×機械保全技能士(電気系一級) 技能試験
受験記はこちら

3月
第一種衛生管理者 得点不明(問題の持ち帰り不可であるため)
受験記はこちら

6月
第二種電気工事士 学科試験 40/50(合格点30)
一級電気工事施工管理 学科試験 52/60(合格点36)

7月
第二種電気工事士 技能試験

9月
第三種電気主任技術者 理論 70/100(合格点53.90)
第三種電気主任技術者 電力 55/100(合格点55.00)・・・得点調整のおかげ
×第三種電気主任技術者 機械 0/100(合格点49.17)・・・受験せず
第三種電気主任技術者 法規 70/100(合格点55.00)・・・5択の神が舞い降りた


10月
第一種電気工事士 学科試験 42/50(合格点30)
��一級電気工事施工管理 実地試験・・・自己採点不能。結果発表2010年2月


11月
×日商簿記三級・・・受験せず

12月
��第一種電気工事士 技能試験・・・自己採点不能。結果発表2010年1月

ちゃんと勉強した試験は、一応すべて合格した。

機械保全技能士の実技試験は、一人では練習しようのない問題で引っかかった。来年早々、講習会に行ってくる。こんなのに金払うのはもったいないと思うが・・・
施工管理の実地試験は、施工体験記述の採点が合否を分ける。自己採点のしようがないので、来年2月まで悶々とすることに。
日商簿記三級は、舐めてかかったせいで勉強が間に合わず、受験放棄。今年一番の負け試験。
電工一種の技能試験は、どちらかというと危なそう。難しい問題とは思わなかったが、スリーブに4本電線を入れるのにエラい苦労して、15分くらい余る予定が時間ギリギリ。見直す時間もなく、1カ所C欠陥が存在するのは確実。その上、スリーブへの芯線挿入が不足と判断されたら、A欠陥なので一発不合格。危ないな。

来年の予定。
2月に日商簿記三級(今度こそ受ける)
8月にエネルギー管理士(電気)
9月に電験三種(機械科目のみ)
11月頃、三種冷凍機(だっけ?)
余裕があれば、二級建築工事施工管理も。さてどうだろう。
このほか、高所作業車の特別教育(10m未満)はなんとしても受けたい。不要だろうと上司からは言われているが、いるんだって!
車両系建設機械も欲しいが、さすがにこれは使い道ないからな・・・趣味だ。
足場組み立て作業主任者も取りたいところだが、去年同僚が申し込んだら、「これは発注側が取る資格じゃない」と断られたらしい。取れないのかな。

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235 / 279 だから速読できへんねん!

10点満点で、5点。

読書時間(普通に読んだ)・・・1時間程度。

本書の論旨を端的に言うならば、

「速読できるようになるといろんないいことがありますよ。でも本では伝えられないからセミナーに来てね」

ということだろう。トレーニング法はほんの少ししか書いていないし、速読の障害になることは触れていても、どうやってそれを克服するかは書いていない。さらにいうと、速読から派生する効果というのがあまりに大げさで、どうかと思うところも少なくない。しかし、どの本でも似たようなことは書いてあるので、今更特に感じるところもないわけであるが・・・

本書を読んで、速読を身につけることはできない。
身につけたいと思うことはできるだろうけれど。



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2009年12月26日土曜日

234 / 278 もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

10点満点で、9点。

読書時間(普通に読んだ)・・・1時間半程度

フォトリーダー仲間じゅうみさんお薦めの本。skype読書会でも絶賛していたので、読んでみた。

この本、すげー。
名著だよ! 名著!

ひょんなことから高校野球のマネージャーを引き受けることになった川島みなみが、「そもそもマネージャーとは何をすればいいのだろう?」と考えて、本屋で手に取ったのがドラッカーの「マネジメント」で、それはつまり野球部にとっては何だろうと考え続け、行動し続ける。

カバーイラストは萌え系だが、内容は普通の小説。会話がやたら多いところはいわゆるライトノベルっぽいが、内容はしっかりしている。何よりも、高校野球とドラッカーという、一見結びつきそうにないものをきっちり結びつけている。今までビジネス書を読んできても、「俺の仕事は違うから」とどこか引いた視点で読んでいたことを反省させられた。本当に考えながら読んでいれば、自分の仕事にだって活かせることはきっとたくさんあったろうに。

個人的には、萌え系のカバーイラストのせいで、損してる本ではないかと思う。
多くの人に読んでもらいたい本。



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2009年12月25日金曜日

233 / 277 幸運脳をひらけ

10点満点で、6点。

読書時間(普通に読んだ)・・・1時間程度

・・・微妙。
アクティブ・ブレインを主催する、小田全宏先生の著書。何かの技術というわけではなく、先生の主張する「陽転思考」なのだろうか、とにかくあらゆることを前向きにとらえなさい、という主張が詰め込まれている。

具体的に何か効果があるかはやってみなければわからないが、少なくとも実害はない。なるほど、やってみようか、という気にはなる。

ただしかし、本書で再三触れられてはいるが、書いてあることは決して「科学的」ではない。
それを明言しているだけ、類書とは違うとも言えるが。



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2009年12月23日水曜日

232 / 276 翔ぶが如く 四

西郷と歩調を合わせるように新政府を去った、江藤新平が佐賀の乱を起こす。
本巻は佐賀の乱がメインかと思っていたら、わずかなページでさらりと流されていた。少し驚き。
とはいえ、佐賀の乱はわずか数日で鎮圧されたこともあり、確かにボリュームとしては小さいのか。

本巻でも、西郷とその周辺の人物たちが何を考え、どう動いたのか丁寧に描かれている。後半は征台論だが、恥ずかしながらそんなのが存在し、実際に軍事行動を起こしていたことなど知らなかった。

しかし、西郷は英雄として描かれているのかと思っていたら、結構違うな。むしろ、時代に取り残されながら、その圧倒的な影響力で隠遁することを許されない、日本にとってマイナスのエネルギーをため込んだ男、という感じがする。

だんだん面白くなってきた。



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2009年12月21日月曜日

231 / 275 翔ぶが如く 三

ようやく征韓論に決着が付くが、本巻では西郷が薩摩に帰り、周囲が騒然とするまで。
征韓論が決着するまで、これだけの紆余曲折があったとは知らなかったが、しかし読んでいてあまり面白みは感じなかった。何度も語られた各人の思想背景であり、あるいは政治的背景が繰り返し何度も語られ、いささかくどい感じが否めない。それだけ結論を出すのが難しい話だったのだろうが。

しかし、調べてみたら西南戦争が始まるのはようやく八巻になってからなんだな。
最後まで読めるか不安になってきた。飽きないかな。



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230 / 274 翔ぶが如く 二

2巻でもまだ、西南戦争が始まるどころか、征韓論に決着すら付いていない。
本巻の最後で、ようやく征韓論の是非を決める廟議が開催されるところまで。

当時の国内事情、国際情勢、登場人物たちの背景、思想信条、先駆者たちの行動など、小説というよりもむしろ歴史の教科書ではないかと思うくらい、描写は細かい。その分、司馬作品にほぼ共通すると言っていいだろう、躍動感があまり感じられない。

読んでいて何より違和感を感じるのは、登場人物たちが明治の名前で出てくること。時代を考えれば当然のことではあるが、木戸孝允であったり、桐野利秋であったり。伊藤博文、山県有朋などはまだ姓が共通なのでいいが、前者はどうしても桂小五郎、中村半次郎という意識があるので、何となくむずかゆさを感じてしまう。特に桐野は、「人斬り半次郎」というイメージが強いので、「桐野」という名前で出てくるとぴんとこない。俺だけかな。



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2009年12月19日土曜日

229 / 273 翔ぶが如く 一

全巻読むまでは採点しない。読書時間は2時間半くらいか。

大河ドラマにもなった、司馬遼太郎の歴史物。西南戦争がテーマだが、1巻ではまだ時代背景の説明しかない。おそらくは主要登場人物なのであろう、様々な人物がどう動き、何を考え、どういう未来像を描いているのかがメインテーマとなっているようだ。

一応征韓論でもめているという描写は出てくるが、まだまだ話題としては大きくない。

明治維新とは黒船来航で始まり、西南戦争の終結で終わるというのが一般的な認識だろうが、実は西南戦争にはあまり興味がなかった。西南戦争を取り上げた作品も、池波正太郎の「人斬り半次郎 賊将編」くらいしか読んだことがない。今回手に取ったきっかけは、「抜刀隊」を聴いたこと。ま、こういうきっかけで本を読むのもありかな。

個人的には、一巻では司馬遼太郎作品に共通する、明治黎明期の熱さがあまり感じられなかった。西郷という一代の英雄が道を誤っていくため、筆が鈍るのだろうか。



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2009年12月18日金曜日

アクティブ・ブレイン・セミナー

フォトリーダー仲間、じゅうみさんのお薦めで行くことにした、アクティブ・ブレイン・セミナー。じゅうみさんの記事からは、「記憶術よりもむしろ人生力」というニュアンスが伝わってくるし、その後話を聞くとますますそうだと感じたのだが、当方は純粋に記憶術を期待して参加。

なんとまぁ、我ながら呆れるというか何というか、気になり始めると止まらないので、仕事を休んでの参加。
本当は週末がいいのだが、奥さんの許可が下りないので・・・

初日、最初に人の名前を覚える練習をする。今回の参加者は41人だったので、20人と21人に分かれて、全員の名前を覚えることに。特に記憶術らしきものではないが、やってみると覚えることができた。これは反復の力かな。

その後、先生が任意に上げられた30個の単語(俺は「竣工式」と「技あり」にした。直接形あるものを表すわけではない、ちょっと意地悪な単語)をすぐに覚える実演をやってみせ、今度は参加者が20個覚えることに挑戦してみる。当然覚えられるわけもなく、俺は17個覚えることができたが、順番は無茶苦茶。ちなみに20個中17個ならかなりのもんだとは思うが、これは「図解『絶対記憶』メソッド」で予習したせいだろう。

その後記憶法をちゃんと教わって、やってみる。少し苦戦するが、30分もしないうちに全員が覚えることができた。20個を順番に上げて、逆順に思い出して、全部トータルで31秒。参加者の中で最速だったが、時間を競うものではないからどうでもいい。

その後参加者同士で問題を出し合って、当日は合計60個の単語を記憶。記憶できたところで、新たに100個覚えるようにとの宿題が出された。見た瞬間うんざりしたが、帰りの電車の中で、1時間かけずに覚えることができた。頭が慣れてきたのか。

2日目は、前日覚えた合計160個を思い出すところから。41人中39人ができて、できなかった2名も昼食後には思い出せた。先生によると、全員できたのは5年の経験で初めてとのこと。本当だろうか。自分自身があまり苦労しなかったせいか、そして今回できなかった人も130個以上はできていたことから、過去できなかった人はちゃんと宿題やってこなかっただけじゃないかと思うのだが。

2日目は漢字の覚え方、カタカナ言葉の覚え方、そして順番と言葉を結びつけて覚える方法を練習。漢字の覚え方は、正直どうだろうという気がしないでもない。覚えられるんだけど、アクティブ・ブレインとはあまり関係ないような。カタカナ言葉は、自分のものにするまで練習が必要だな。

どうでもいいが、「みんな知ってるし読めるけど、あまり書けない漢字」と言うことで、「挨拶」「薔薇」「憂鬱」という漢字を覚える練習をやったのだが・・・書けなかったの「薔薇」だけなんだよな。「挨拶」は意識して手書きで書くことがあるから覚えているのだが、「憂鬱」は嘉門達夫の歌で覚えたんだよな・・・全員の前で歌わされたのがちと恥ずかしかった。

来月は、アドバンスコースを受講する。たぶん、ここからが本番。楽しみだ。

2009年12月12日土曜日

228 / 272 孤塁の名人

10点満点で、9点。

読書時間(普通に読んだ)・・・2時間程度

史上最強の達人とも言われる、大東流合気柔術の佐川幸義先生について書かれた本。
著者の津本陽は、自身が剣道や抜刀術の高段者であるが故か、かえって佐川先生の凄さを率直に伝えている。

本書を読むと、人間はここまで強くなれるのかと感動するが、反面その道のりの遠さには絶望を感じてしまう。
他の武道、格闘技の実力者が佐川先生に入門しても、多くはその頂の高さに諦めて身を引いてしまった、と言うのもむべなるかな。

佐川先生は17歳の頃に合気を会得し、70歳で新たな境地に達したという。
その佐川先生の弟子たちは、何十年と教わりながらも、ついに先生の存命中は誰一人合気を会得したと認められなかったというのは、ひたすら惜しいと思う。佐川先生は、技を誤解されることを嫌って、自分の動きを映像には撮らせなかったらしいから、真の合気はどういうものか、目にする機会は永久に失われてしまったのだろうか。

90歳を超え、一人では階段も上れない体でありながら、道場では弟子たちが本気で打ちかかっても誰一人かなわないどころか、その頂に近づくことすらできなかったという。
一度でいいから、佐川先生の凄さを間近で見てみたかった。



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227 / 271 新忘れられた日本人

10点満点で、7点。

読書時間(普通に読んだ)・・・2時間程度

分類に困る本だが、一般的には著名と言えない人たちの成し遂げたこと、やってのけたことを綴った本。
とはいえ、プロジェクトXみたいにまじめな内容ばかりではなく、スケベ椅子の発明者(公家の出身!)とか地上げの帝王とか、変なのもいっぱい出てくる。

内容が雑ぱくなだけに、興味を持てない人物については全然面白くない。
反面、「ダイエーよりも先にスーパーを開店し、『主婦の店』というキャッチフレーズを考え出した男」とか、読売よりも前に存在した日本のプロ野球チーム(それも3チームも!)とか、おもしろい話はたくさんある。

小渕恵三、春日一幸という名物政治家の話も面白かった。こういう味のある政治家、今だったら麻生太郎が筆頭じゃないかと想像するのだが・・・

惜しむらくは、著者の文体なのか単なる悪文なのか、出来事の前後関係がわかりにくかったり人物関係がわかりにくかったり、とにかく内容を把握するのが難しい。読みにくい本。もっと推敲していれば、8点以上付けたのに。



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2009年12月5日土曜日

226 / 270 西原理恵子の太腕繁盛記 FXでガチンコ勝負!編

採点しない。サイバラだもの。読書時間だって関係ない。

FX(外国為替証拠金取引)サイトに宣伝のために掲載されながら、損失の嵐で数ヶ月後に1,000万円を失ってしまうまで、血のにじみ出るような感情で強烈に描かれている。あげくそこのFX取引サービスは終了。いやまさにサイバラというか。

やはりサイバラは、「毎日かあさん」の白サイバラもいいが、こういった黒サイバラがいい。カバーに書いてあることからして、「さあ地球を買いに行こう」とか「底って割れるのね」とか「自分を損切り」とか・・・「まあじゃんほうろうき」で垣間見た、金がなくなるにつれ我を忘れていくサイバラが、実に面白い。いやその、内容は笑い事じゃないんだけど。

しかし、FX取引サイトでこういう漫画を載せるって度胸あるなあ。



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225 / 269 図解「絶対記憶」メソッド

10点満点で、7点。

読書時間(普通に読んだ)・・・2時間程度

書いてあることを試しながら読んだからね。ただ読むだけなら、1時間もかからないと思う。
帯に「この記憶方のハウツーはスゴい」と書いてあるが、特にそうは感じなかった。多くの記憶法でやってる、物事をイメージして、何かにひもづけて覚えるという方法。なので、読んでいて目新しさはない。

本書の価値は、イメージの作り方について、良し悪しが具体的に書いてあることだと思う。内容そのものは、他の記憶法の本を買っても書いてあることが大半だと思うし。

ただ、例え本書の手法で単語を100個、あるいは1000個覚えることができたとして、それがどうしたんだろうという気がしないでもない。ただ単語を覚えるという脳力が必要になるケースというのはあまりないわけで、「何がどうなる」「何をどうする」こそが重要かなと感じている俺としては、「何」を覚えたところで、さして役に立たないのではないかと思う。

スピーチの覚え方、初対面の相手の顔と名前の覚え方なども載っているが、本書だけでマスターするのは難しそうだな。

・・・と、若干批判的なことを書きながら、実は今月開催のアクティブブレインセミナーに申し込んでいたりする。
本書に載っかっていることは、そのうちのごく一部なのだと期待したい。



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