2009年12月19日土曜日

229 / 273 翔ぶが如く 一

全巻読むまでは採点しない。読書時間は2時間半くらいか。

大河ドラマにもなった、司馬遼太郎の歴史物。西南戦争がテーマだが、1巻ではまだ時代背景の説明しかない。おそらくは主要登場人物なのであろう、様々な人物がどう動き、何を考え、どういう未来像を描いているのかがメインテーマとなっているようだ。

一応征韓論でもめているという描写は出てくるが、まだまだ話題としては大きくない。

明治維新とは黒船来航で始まり、西南戦争の終結で終わるというのが一般的な認識だろうが、実は西南戦争にはあまり興味がなかった。西南戦争を取り上げた作品も、池波正太郎の「人斬り半次郎 賊将編」くらいしか読んだことがない。今回手に取ったきっかけは、「抜刀隊」を聴いたこと。ま、こういうきっかけで本を読むのもありかな。

個人的には、一巻では司馬遼太郎作品に共通する、明治黎明期の熱さがあまり感じられなかった。西郷という一代の英雄が道を誤っていくため、筆が鈍るのだろうか。



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