咀嚼しきれなかったので、採点しない。
読書時間(普通に読んだ)・・・5時間弱
スキタリングでさらりと読むつもりが、難解だったのでかなり時間をかけた。
表現は平易なものを使っており、文章そのものがわかりにくいわけではない。軍事的、政治的、あるいは地政学的な予備知識を前提として要求しているので、その素養がないと難解というだけ。
戦略論全体の入門書を意図して書かれたようだが、本書を読むための入門書が必要だと思う。その意味では、万人に勧められる本ではない。少なくとも俺には難解だった。
40の格言について、簡潔に(難解だが)まとめられた小論文集といった形。個別に参考文献も書いてあるので、学術研究の意識で読むにはいいだろう。
本書で深く頭に残ったのを一つ例に挙げると、格言30。
「外には常に暴虐者や悪者、ならず者、そして愚か者がいるが、内にも害を及ぼしてくる奴らがいる」
その解説の中に、「一番危険なリーダーは『愚か者』。暴虐者や悪者、ならず者は、実は合理的な政治家であることが多い」とある。まさに今の日本のことではないか・・・「戦略の失敗を取り返すことは極めて難しい」のだが・・・
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