2010年4月16日金曜日

046 / 326 任天堂 “驚き”を生む方程式

10点満点で、8点。

読書時間(普通に読んだ)・・・3時間程度

他社が最先端ハードで、処理性能や画像表示能力でしのぎを削る中、全く違ったアプローチでDSやWiiといった大ヒットを飛ばした任天堂。その発想力、開発力、文化について、詳しく書かれている。

著者は任天堂のことを無条件にほめすぎている嫌いはあるが、それでも十分に面白いと思い、また任天堂は凄いと素直に思える。「枯れた技術の水平思考」とは任天堂を表すときによく聞く言葉だが、まさか光線銃が太陽電池からの発想とは知らなかった。

本業は何かを見失わず、全力で本業に取り組んでいく姿勢はすばらしい。ウチの会社も、力を入れるところと入れないところと、もっと考えた方がいいのでは・・・なんて余計なことを考えたり。

基本的に登場人物はすべて褒めちぎっているので、先代社長・山内溥に対しても、神がかった直感と洞察力を持った天才経営者、として取り上げている。
しかしどうせなら、インベーダーゲームが流行していた頃パクリを作って、テレビのインタビューに「遊び方にパテントなんかない」と言ってのけたことも取り上げて欲しかった。



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