2010年4月16日金曜日

047 / 327 変な給食

10点満点で、4点。

読書時間(普通に読んだ)・・・1時間半程度。

タイトルに騙された。この本は給食の問題に名を借りた、米食真理教か米食教原理派か、謎の新興宗教の教本だと思う。それくらい、根拠に乏しいパン食叩き、洋食叩き、米食礼賛に充ち満ちている。

取り上げられている給食は、確かに変なものが多い。しかし、「米」が主食となっているものは、わずか1点雑炊を使ったものを取り上げただけで、あとはパンか麺。そしてそこかしこに、パンは駄目、砂糖と油の塊、米を食っておけばすべての問題は解決すると書いてある。

バカじゃないか。この著者。
本当に大学を卒業したのか。コメントを寄せているのは、本当に栄養士なのか。
そこかしこに「栄養バランスが無茶苦茶」と書いてあるが、数値は一切ない。カロリーがいくらで、炭水化物がいくら、脂質がいくら、タンパク質がいくら・・・と書いてあればまだ説得力があるのだが。
そして米食。「米食が本当にいいのか?」という問いに対し、「考えるまでもない」というスタンスに終始。栄養バランス、長期的な研究結果などが引用されていれば説得力は段違いなのだが、これだとワイドショーで芸能人が無責任に発言してるのと大差ない。

栄養的に酷いと書いてるのも少なくないが、ロングスパン、1ヶ月や1年単位で評価はしていないようだ。「推して知るべし」というスタンスなのだろうが、意味のある評価とは思えない。

根拠のない主張、裏付けとなるデータの提示なしに書かれた、センセーショナルな主張は注意して聞かねばならない。この本を真に受けるか否かで、読者に科学的リテラシーがあるか試されるのではなかろうか。

一応書いておくが、本書の主張が科学的にデタラメと言っているわけではない。根拠が示されておらず、科学的ではないと言っているだけ。星占いと同レベルで、当たっているのかも知れないが、それは主張が正しいのか偶然なのか、判断できませんよということ。

なので、本文には目を通さず、単に「デタラメな給食があるね-あははー」と、写真とメニューだけに目を通すのが良さそうな本。酷い給食だと笑ってみる分には、それなりに面白い。



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