10点満点で、6点。
また一年以上も放置してしまった。それなりに本は読んできたんだけど、忙しくなるとどうしても放置しちゃう。
子供の宿題のため、図書館でスポーツに関する本を探させているときに手に取った本。知られざる猛者、知られざる名選手を取り上げた本だろうと思っていたら、オリンピックで活躍した選手中心の話。殆どの登場人物は、今は知られていない、あるいは俺が知らないだけの人が多いのであって、世代によってはかなりの知名度を持つ人だっているんだろう。
1928年のアムステルダムオリンピック、三段跳びの織田幹雄から始まって、オリンピックの選手としては1996年の女子柔道初の金メダリスト、恵本裕子まで。彼女はイブニングで連載中の「女子柔道物語」のモデルですな。執筆当時の個人は「番外編」として記載。この他、オリンピック外で活躍した女子選手は「女神たちの革命」として山口香が取り上げられていたり。終章はフジヤマのトビウオ、古橋廣之進。
スポーツと政治、オリンピックにも多くのページが割かれていて、モスクワオリンピックボイコットの影響を受けた選手たちについても多く触れている。個人的には国際情勢とオリンピックの関係が興味深かった。
2000年に出版された本。その一年後、本書には「小指投げ」として取り上げられている猪熊功が自刃してしまったのが悲しい。
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