10点満点で、5点。
昨年(2016年)の高専ロボコン、「ロボット・ニュー・フロンティア」で活躍した、小山高専と高松高専を中心に、その舞台裏を追っている。ルポルタージュと言っていいのかなあ。
ロボコンという題材が特殊だから、試合展開などは本文を読んでも全然わからない。ルールも毎年変わるから、過去にロボコンの放送を見ていた人でも、去年の大会を見ていなければさっぱりわからないと思う。なんか技術的に大変なんだろうな、とか、そんな感じがぼんやり伝わってくるだけ。もちろん、実際に参加していた学生には臨場感がある話だろうし、近くで見ていた人もそうだろうけれど。テレビで見ただけの俺にはよくわからなかった。
ロボコンはもちろん参加するのが一番面白いのだが、放送を見ている分にも、試合そのものよりも舞台裏のほうが興味深い。内情をいくらかでも知っているからだろうか。でも、本書を読んでも、その魅力は残念ながらあまり伝わってこない。考えて考えて、やっと思いついたアイデアを試してみたらやっぱり駄目だったときとか、外野から見てるとそういうのが面白いのだが本書にはあまりなかった。
ロボコンに興味のない人が手にとっても、わけがわからず終わりだと思う。
ついでにいうと、我が母校がほとんどスルーされているので、それだけの理由で-1点。
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