10点満点で、6点。
UWFのその後を語る際に外せない、ヒクソン道場破り失敗、前田日明襲撃という2つの大事件を起こした安生洋二が自ら語る(事になっている、ゴーストライターがいるのかどうかは知らない)それぞれの裏側について。その他新弟子時代のこととか、新日本との対抗戦、ハッスルについて。
全編を通して「悪いのは宮戸、ボクは悪くない」というテイストが強い。でも確かに、宮戸について書かれていることはどの本を見てもだいたい同じ。前田がいつまでも新弟子呼ばわりしてて名前を呼ばなかったとか、フィクサーを気取って裏から色んな人を扇動したとか、だいたい当事者以外は同じことを語っている気がする。宮戸についてよく書いてるのは、自著くらいしか思いつかない。
安生は「前田のことをよく思ってはいなかったけど、恨みはなかった」「襲撃したのは周りに乗せられた」ようなことを書いているが、それでいて「もう関わり合いたくない」ってお前それは違うだろ。前田も悪いけど、後ろから襲撃したお前はもっと悪い。前田が一目置く人に仲介してもらって、きちんと謝罪した上で、その後は関係しないという態度をとるべきじゃないかなあ。
ヒクソンの道場破りについても、ヒクソン側からの視点とは随分違う。まあでも、完膚なきまでに叩きのめされたのは事実のようだし、自分からは積極的に語りたくないことだろうから、ある程度都合がいいように語るのは仕方ないのかな。
これだけ読んできたら、次は船木について語られた本とかが読んでみたいな。
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