10点満点で、6点。
なぜだか知らないけれど、最近やたら出版されている気がする角栄本の一つ。コンビニでも見かけるなあ。
角栄の発言とエピソードを、見開きで紹介している。写真が大きく文字が少ないので、あっという間に読める。
いいことを言っているし、確かにこれは人がついてくるだろうなあ、と思う。でも、角栄の現役時代を知らない身としては、手放しに褒める本ばかり出版されているのがいささか気持ち悪い。清濁併せ呑むのが魅力とよく言われているが、利益誘導政治は厳しく批判すべきだと思う。人間的魅力を隠れ蓑に、批判の蓋をしてはいかん。
本書は基本的に角栄のことしか触れていないが、これだけの人物がいながら、そのカリスマを受け継ぐ、あるいは近いものを発揮する人物が登場していないというのは、残念極まりない。人を育てるのは下手だったのか、あるいは天性のカリスマだから学びようがないことなのか。真紀子とか、角栄という人物から最も遠い言動ばかりしていると感じるのは気のせいか。
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