10点満点で、8点。
活性化(普通に読んだ)・・・1時間半程度
いわゆる「老舗」について、携帯電話や都市鉱山の活用など、意外な分野に大きな力を持つ独特の企業を取り上げた本。ビジネス書として読むならば、安定にあぐらをかかず、新しい分野に挑むことに感動を覚えてもいい。俺のように、単に雑学のつもりで読んでも十分だ。
生き残りを賭ける老舗、地道に続いてきた老舗、そのスタイルは様々。しかし、こういう企業は世界にはごく珍しく、日本にだけ集中しているというのは何か感慨深い。
本書を読むまで、世界最古の会社として俺でも知っていた「金剛組」が、事実上の倒産をしていたことは知らなかった。「金剛組を潰すのは大阪の恥」と、何ら関係ないのに救いの手をさしのべた高松建設、そして出向ではなく高松建設を退社して再建に乗り込んだスタッフには頭が下がる。
面白いが、ふと考えさせられる本。
ユニクロ批判、中国脅威論とその解釈については、頷くことしきり。
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