2009年10月26日月曜日

203 / 247 コーヒーハンター

10点満点で、8点。

読書時間(普通に読んだ)・・・2時間程度

普通に面白かった。
コーヒーに魅せられた著者が、失われた品種のコーヒーを見つけ出し、世に送り出すまでの回想。分類に困る本だが、エッセーと言って間違いではないだろう。

コーヒーに惚れ込み、海外旅行すら珍しかった時代に、なんとエルサルバドルに留学してしまう著者。そして押しかけて国立コーヒー研究所に潜り込み、噂を聞きつけたUCCの社長から直接スカウトされて、25歳で取締役として迎え入れられる・・・著者の生き方も破天荒なら、UCCの社長も破天荒で、この後の著者の活動に大きな影響を与えることになる。

「ブルーマウンテン」とか「モカ」とかが、コーヒーの品種だと思っていた俺には、少々レベルの高い話が多い。しかし、そんなこと関係なしに、著者のコーヒーに対する情熱にぐいぐい引き込まれていき、一気に読んだ。

蘇った幻のコーヒーを市場に出すとき、他社に売られてしまうのではないかと心配する著者に現地スタッフの言った「お前のおかげで蘇ったコーヒーを、他の人間に売るわけがないだろう」という言葉はよかった。著者の人柄だろうが、これがあの国とかあの国とかだったらそうも行かなかったんだろうな。あの国ではコーヒー採れないみたいだけど。

ブルボン・ポワントゥを飲んでみたくなった。年に1回の販売らしい。



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