10点満点で、8点。
読書時間(普通に読んだ)・・・1時間程度
福井県内を走るローカル電車、「えちぜん鉄道」のアテンダントが書いた本。
そもそも電車にアテンダントなんて存在するのか、というところからして興味をそそられた。
元々走っていた京福電鉄が、度重なる事故で運行停止となり、廃線になったことがすべての始まり。電車がないと生活できないという住民の声に後押しされ、第三セクターとして動き出したえちぜん鉄道に、サービスの一環としてアテンダントを付けようという発想そのものにまず驚く。元々赤字路線だったというのに、さらに経費を増やす方向に走るか!と。
しかし、本書を読むと、アテンダントの奮闘ぶり、そして「なくてはならないもの」になっていく課程がよくわかる。ビジネスライクな語り口ではなく、表現は悪いが、ローカル臭あふれる暖かみのある文章で、素直に「この電車に乗ってみたいな」と感じさせる本に仕上がっている。
俺は鉄分少なめだが、世の中の鉄と言われる人たちは、おそらく本書の内容など先刻承知なのだろう。その意味では、鉄分少なめの人にお勧めする。
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