10点満点で、9点。
活性化(普通に読んだ)・・・1時間半程度
最近活動を始めた、skype読書会で紹介するために読んだ本。初めて読んだのは中学生の頃だったか。面白さにとりつかれ、たぶん10回以上読み返したと思う。
ショートショートの重鎮、星新一氏が、父親であり星製薬の創始者である星一について語った本。一応伝記なのだろうが、星新一独特の、簡潔な淡々とした文章で書かれており、文章そのものはいささか冷めた感じを受ける。しかし内容が面白く、父親への深い尊敬もそこかしこに感じられる。
本書では星一が苦学してアメリカに渡り、アメリカでも様々な人に助けられながら、成功者となるための素地を作り上げていくまでが描かれている。希望に満ちた本であり、星一の底抜けに楽天的な性格と、星新一の簡潔な文章から、窮地に追い込まれているのにそれを感じさせない、最後まで明るく読める本。
本書だけでは満足せず、後述の「人民は弱し 官吏は強し」を読むべきだが、本書は明るく希望に満ちた本として、さわやかな読後感を得られる。いい本だ。
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