10点満点で、8点。
活性化(スキタリング)・・・1時間程度
久しぶりにスキタリングを意識して読んだが、ここ最近普通に読んだ本が多いせいか、どうしても全文読みをしてしまう。全文読んでこの時間なら悪くないとも思うが、理解度、定着度はかなり低い。多分、スキタリングで一気に読んだときと同じか、あるいはそれより悪いんじゃないか。
フォトリーディングのスキル云々よりも、読書に対する目標設定の明確化と、集中力の2点が満たされていないのだろう。酒を飲みながら読んだし、細切れに読んだ。フォトリーディングの効果を出すには、「ながら読み」ではなく、集中して読むことが必要だと改めて実感した。
とすると、酒を飲みながら気楽に読む、俺の読書スタイルには合わないのか・・・
さて本書は、ビジネスの展開を意識して作り上げられた「ランチェスター戦略」の入門書。どこかのサイトで、ビジネスパーソンの必読書と紹介してあったが、他の本と同様「ビジネスパーソン」には「社内あるいは社外に対する積極的な影響力を持たないエンジニア」は含まれないようだ。営業、販売、新製品開発の戦略面ばかり語られ、そういったことに携われない人物が役立てるのは難しそうだ。
本書を読む限り、ランチェスター戦略の要点はたった一つ、「勝つべくして勝て」と言うこと。孫子の兵法と同じだね。勝つためには自己の戦力を敵の戦力よりも優位に保つこと。敵が強大ならば、自己が優位になるよう分散、各個撃破を狙うこと。総力戦で不利な状態からは、弱者を叩いて自己の戦力を増大させてから挑むこと。
理論的、数学的な裏付けはあるが、言っていることそのものは孫子の兵法とさして変わらない。近代になって、孫子の兵法が見直されているというのも必然か。
所々に挿入されている、歴史事例や企業事例は実に興味深く読めた。
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