10点満点で、9点。
活性化(普通に読んだ)・・・3時間程度
フォトリーディング仲間、じゅうみさんお薦めの本。
スキタリングでさっと読むつもりが、引き込まれて熟読してしまった。
感動した。もっとも貧しい人を対象に、徹底的に具体的に、そしてちゃんと利益を上げる金融機関、グラミン銀行を設立したムハマド・ユヌスの自伝。大学で経済学教授として働きながら、現実との乖離に疑問を抱き、目の前の貧困を撲滅するために動き始める序盤。融資相手にすら信頼されず、政府や他銀行から制約を受け、グラミン銀行の船出はなんと辛いことか。
しかし著者は現実から目を背けることなく、自らの理念を信じて、「もっとも貧しい人」が「自ら貧困から抜け出せるように」動き続ける。その行動力には脱帽のほかない。そして、半信半疑ながら融資を受け入れ、自立を果たした女性たちの力強さ。読んでいて何度も涙があふれ出した。
グラミン銀行については様々なところで話題になっているし、実際の活動についても知っている人は多いだろう。サイバラも著書でべた褒めしていたはず。俺は具体的なことは何も知らなかったから、読んでいてひたすら感動した。
これは本当にいい本だ。万人にお勧めする。350ページあまり、二段組みの本なので読書習慣のない人にはキツいボリュームかもしれないが、それでも読むべき本。
zeniさん、こんばんは。
返信削除私の紹介した本読んでいただけたんですね。ありがとうございます。
結構いい本ですよね。ユヌスが、貧困層をなくそうという不可能とも思える夢を、抵抗勢力に合いながらも乗り越えてきたというのをみていると、自分がいかに困難な状況で逃げてきてしまっているか痛感させされます。
いろいろな人に読んでほしい本ですよね。
じゅうみさん、いい本の紹介をいただきありがとうございました。
返信削除ユヌスの凄いところは、ただの慈善事業ではなく、ビジネスとして成立させる=継続させることができる、というシステムを作り上げたところでしょうね。ユヌス自身の情熱に頼っていたら、ここまで継続できてなかったんじゃないでしょうか。
グラミン銀行については、他にも何冊か本が出ているようです。読んでみようと思いました。