2009年11月10日火曜日

211 / 255 Google誕生

10点満点で、8点。

活性化(普通に読んだ)・・・3時間程度

Googleの誕生から執筆当時までを、小説調で追ったもの。肩入れすることなく、突き放すことなく、絶妙な距離感で登場人物たちを鮮やかに描き出している。

最初はビジネスにするつもりがなく、どうやって収入を得るかすら考えていなかった状況で起業し、口コミで巨大企業に成長していく課程がよくわかる。その中でも本質を見失わず、最高の速度で最高の検索結果を求め続け、検索結果に広告を入れることにすらためらう姿勢は、確かに「邪悪になるな」の社是に合致しているようだ。

しかし同時に、ストリートビューや全書籍スキャン構想など、反対や異論の多い中強行する理由もようやくわかった。googleは邪悪になってしまったではないかと思っていたが、どうやら違う。サーゲイ・ブリンとラリー・ペイジの感覚ではこれらは邪悪ではなく、彼らが邪悪でないと考えれば、周囲すべてが邪悪と考えても、googleでは邪悪ではないのだ。

googleは俺自身もっともよく使うサイトの一つではあるが、そのあまりに大きな影響力が、たった二人の恣意的な判断で左右されている・・・ことを知ったのは有益ではあった。



にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

0 件のコメント:

コメントを投稿