2009年11月22日日曜日

218 / 262 仮想敵国ソ連 われらこう迎え撃つ

さすがに古いので、採点するような本ではない。

読書時間(普通に読んだ)・・・2時間程度

「超法規」発言で自衛隊を追われた、栗栖弘臣氏の著書。昭和55年の出版だから、タイトル通りソ連が最大の仮想敵国だった時代の話になる。

彼我の戦力差、政治目的などを考慮して、敵の上陸予想地点はここ、そこに対して自衛隊はこう動く、などの想定が記述されている。が、俺には地理などの事情に疎いことと、自衛隊の装備や当時の事情もよく知らないことから、第一部と第二部の「対ソ連」箇所についてはよくわからなかった。

しかし、第三部、第四部の日本の防衛が抱える問題については、悲しいかな今でも改善されていないのではないかという気がする。「発砲が許されていない」ために、領空侵犯機に対して体当たりの覚悟を決めている空自。出動しても交通法規に縛られ、私有地での作戦行動が許されない陸自。その他いくらでも、政治の怠慢により自衛隊に押しつけられている矛盾が嫌という程書かれている。

本書を読む限り、著者の主張に問題はほとんど感じられず、むしろ著者の問題提起を真摯に受け止めてこなかった政治に、大きな問題を感じる。金丸信によって更迭されてしまったことが惜しい。



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