2010年1月22日金曜日

008 / 288 子ども兵の戦争

10点満点で、8点。

活性化(スキタリング)・・・2時間程度

2時間もかけてたら、スキタリングとは言えないなあ。
フォトリーディングのステップを、もう一度ちゃんとやるよう意識した方がいいのかもしれない。

本書は、いわゆるチャイルドソルジャーについて、その実態と背景を克明に追った本。その実態はあまりに悲惨で、読んでいて鬱になることは間違いない。10歳に満たない年齢で、酷い場合は5歳程度で誘拐され、友人や家族、時には親までも殺すことを強要され、殺人経験を積んで次第に精神が壊れていく・・・

そして、子ども兵と対峙する側(国連治安維持部隊など)は、彼らに銃口を向けることが出来ずに命を落としていく・・・

本書に書いてあることではなく、俺の想像でしかないが、そういった子ども兵を使う側も、かつての子ども兵が多くなってしまっているのではないだろうか。その残虐ぶりは、精神が壊れているとでも思わないと、とても理解できない。そして、子ども兵が経験するような残酷なこと(殺人、強姦、拷問、四肢切断・・・)をせずに、ここまで壊れた精神を持つ人間が多いとも思えない。

あまり言われないことだが、内戦の続く最貧国と言われる多くのアフリカ諸国は、実は豊富な天然資源を持っている。そのほぼすべてが一部指導者層に占有されており、また内戦も資源争いに根幹があることが多い。彼らはその資金源をバックに武器を調達し、そして消耗品としての兵士は子どもを調達する。調達された子どもは精神を壊し、次の子ども兵を生み出していく・・・決して豊かになることなしに。

この悲惨な連鎖を断ち切るには何が出来るのだろう。
少なくとも、日本の反戦人権団体(その多くはただの反米団体だ)がやっていることでは、解決に結びつかないだろうな。そういえば、北朝鮮への支援を呼びかけている某国元大統領婦人(日本人)は、(正義と言い難い手法で獲得したと疑われている)その膨大な資産で、大量の宝石を身にまとっているな。ダイヤモンドの一大産地、シエラレオネで何が起こっているのかには興味なさそうだが。

と、批判するのは簡単だが、ではどうすればいいかと思いつかない俺がいる。



にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

0 件のコメント:

コメントを投稿