第二種電気工事士
難易度:簡単
低圧の電気工事をするのに必要な資格。とはいえ、500kW以上の需要場所では、免許の有無にかかわらず主任技術者の監督の下仕事をすればよいので、別に仕事で必要なわけではない。一級電気工事施工管理の勉強をしていたとき、ついでに受けた。
もともと電験三種の勉強をしていたこともあり、一から勉強する必要はないので、勉強時間は4時間ほど。いいテキストに巡り会えて、無駄な勉強をせずにすんだ。技能試験の練習時間は6時間程度。
使用したテキストは、以下の二冊。
学科のテキストは、これの2009年版。
理論、計算部分についてはごっそり省略してあり、「覚えてしまえば何とかなる」項目を、「ここだけ覚えればいい」と明快に書いてある。60点狙いと明記してあるが、確かに基礎知識なしで本書だけだと、60~70点くらいしか取れないだろう。工事士の計算問題は簡単なので、捨てるのはもったいない。とはいえ、他の試験とはかぶらない、工事士の試験のみに必要となる項目に絞って解説してあり、俺の用途にはぴたり適合していた。
計算については省略と書いたが、2年分の過去問が掲載してあり、それらについては解説もある。ぶっちゃけこの程度で十分。
ちなみに、勉強法はテキストをフォトリーディングした上で、マーキングしながら一通り読んだ。その後マーキング箇所だけもう一度読んで、あとは過去問を2回ずつやっただけ。これで、本番では50点満点で40点、合格点は30点。
学科もよければ、技能試験のテキストも秀逸。恐らく、電工二種の技能試験においては、このテキストが最高峰ではなかろうか。内容がわかりやすい上に、手間のかかる採寸について、スケールを使わずにだいたいのところを押さえる方法が詳しく書いてある。技能試験の寸法精度は、指定寸法の50%減までは減点なしなので、この方法による目分量でも十分。むしろ時間節約効果が大きい。一種では発売されていないのが残念の極み。
それと、技能試験ではホーザンのVAストリッパがあると、とても楽。作業時間が5分は確実に縮まる。俺の場合10分くらいかもしれない。シースはぎ取り、被覆はぎ取りが一発で出来て、輪作りもできる。手先が不器用な向きには、必須。ただし貧弱な構造で、練習中既に切れ味がずいぶん低下していたので、試験専用使い捨ての工具。
6時間程度の練習でも、作業時間は20分を切れる。俺はかなり不器用な方だから、それだけ本書の解説が秀逸ということだろう。
本番でも特に問題なく、自信を持って作業できたので、合格の確信を持ってそのまま一種も申し込んだ。
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