2010年1月31日日曜日

012 / 292 水はなんにも知らないよ

10点満点で、6点。

かの有名な「水からの伝言」の批判本。それだけではなく、水を取り巻く怪しいビジネス(マイナスイオン水とか、πウォーターとか)について、科学的な視点から滅多切りにしている。

個人的には、「水からの伝言」を信じているのはただのバカだろう、くらいにしか思っていなかったが、TOSS(かなり大規模な、教師の教育技法を研究/提唱している団体)」で肯定的に取り上げられ、また何の説明もなくサイトから情報が消された、と言うところを読んで心配になった。技術立国と言われた日本が、その位置から転落しつつある理由の一端が見える。そういえば、事業仕分けで政権与党の代表が技術分野に対し「どうして世界一じゃなければダメなんですか、二番目じゃダメなんですか」という、バカ丸出しのことを言ってたのもニュースになったな。

本書の残念なところは、科学的な視点で書かれているのに、出典や参考文献がほとんど書かれていないこと。せっかく科学的な視点で似非科学を批判しているのだから、科学的なスタイルで書いて欲しかった。



にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

1 件のコメント:

  1. ブログ村からたどってやってまいりました。私も読書ブログをやっております。
    さきほど2つほど、トラックバックをさせていただきました。

    返信削除