2009年7月13日月曜日

152 / 196 朝日新聞血風録

10点満点で、6点。

活性化(スキタリング)・・・2時間程度

話題がそこかしこに飛ぶので、スキタリングで読んでもかなりの時間を要した。
偏向・捏造報道の名を欲しいままにする朝日新聞について、元社員の立場から内部を暴き出した本。中国、旧ソ連、北朝鮮などへの翼賛報道の裏側、社内抵抗勢力がいかに潰されてきたかが赤裸々に描かれている。

とはいえ、本書の性質上、クロスチェックのしようがない情報が多い。文章も感情的になっている箇所が少なくないため、かえって一概に信用していい物かどうか判断に困る。単に読み物として読めば、興味深いことがたくさん書いてはあるが。

ネットで新聞以外のソースからニュースを得ることができるようになったのはここ数年、それ以前は俺も「新聞社によってスタンスは違うが、基本的に新聞は信用できるもの」と考えていた。今でも「もっとも信用できるニュースソース」という考え方自体は変わっていないが、「新聞では報道されないことが存在する」ということを知り、また報道されたことも「複数のソースで伝え方を比較する」という読み方をするようになり、一次情報として真に受けることはずいぶん減ってしまった。本書を読む限り、それでは足りず「新聞報道を信じてはならない」と警鐘を鳴らしている気がする。

本書を手に取るような人は、新聞報道(特に朝日)の偏向性、危険性はよく知っているだろう。その意味では、社会的な意義や影響力がどの程度あるか、疑問がある。興味の対象として読むべき本かな。

一番読み応えがあったのは、櫻井よしこさんの解説だった・・・



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