10点満点で、7点。
活性化(スキタリング)・・・1時間程度
過去に仕事をしたことがある会社が紹介されているということで、読んでみた。
正直なところ評価の難しい本だとは思うが、経営者向けに書いてある内容が多く、俺のような兵隊が自己啓発のために読むためのものではないと感じたので、少し辛めに採点した。経営者、あるいはその地位を狙っている人が読めば、また違った評価になるだろう。
読んでいて違和感を感じたのは、定期的に、それも2年とか3年とかといった短いスパンで異動させることを推奨していること。「所詮その程度の会社を相手にしているのか」と感じてしまった。もちろん著者の言わんとするところは別にあるのだろうが、習得難易度の高い技術、ノウハウを要求する仕事なら、そんなことはしたくてもできないだろう。
簡単な話、大学卒業程度の技術力が必要な開発業務に、3年で異動する人事文化を創ってしまったら、その会社の技術は絶対に進歩しない。特定分野に特化すれば別だという見方もあるだろうが、スタートラインに立つこともできないまま、異動してしまうような連中ばかりで技術力の強化なんてできるものか。
「ものづくり日本」の衰退はこんなところにも現れているのだなあ、と変な感慨を持ってしまった。
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