2009年7月1日水曜日

142 / 186 宣教師マザーテレサの生涯

10点満点で、8点。

活性化(普通に読んだ)・・・2時間半程度

伝記かと思って手に取ったが、どちらかというと学術論文に近いと思う。
その出生、思想の背景、活動の趣旨や意義など、著者はマザー自身から洗礼を受けた立場ながら、客観的な視点から詳述されており、資料価値も高いのではないだろうか。

自分個人が取り上げられることを嫌い、「すべては神の思し召し」という立場を貫き、自身の功績を示す資料は燃やしてしまおうとした、凡人の俺には想像もできない高い視点。その高潔さがあればこそ、バチカンから異例の活動認可を受け、9割近い国民がヒンズー教徒のインドで国葬が行われ、「もっとも偉大なインド人」に圧倒的な得票で選ばれるほど、世界中から慕われたのだろう。

もはや滅私奉公とすら言えない、この高潔さと行動力には、尊敬を通り越して崇拝したくなる。
没後わずか6年で列福されたことも、万人がそれを認めたからなのだろう。

読んでいて、何度も涙がこぼれ落ちた。
宗教を越えて万人が認める、偉大な人物だ。



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