10点満点で、5点。
活性化(スキタリング)・・・30分程度
何というか、心に響いてこなかった。
本当にコレは「技術」の本なのか? ただの精神論じゃないのか?
具体的な方法論よりも、「考え抜くことでこんないいことがある」という主張に多くのページを取られ、本来の内容はいったいどこにあるのか、今ひとつ読み取れなかった。目次からは結構有意義なことが書いてあると感じたのだが、読後感にはこれといったものがない。
著者の経歴に反発を感じたのが、素直に読めなかった理由かもしれないが。
著者は、元左翼戦士でカリスマ予備校講師とのこと。何じゃそりゃ。
同様の経歴を持つ人物は他にも何人かいるようだが、まず第一に、大学紛争だので一般学生が勉強/研究する場を奪っておいて、現職が予備校教師とは何だ。キサマら、大学で勉強することそのものについて、異を唱えてたんじゃないのか。キサマらが指導した学生が大学に入ったとして、その大学への入学を諦めた、キサマらと同世代の人物にはどうやって詫びる?
左翼運動に身を投じた理由が「公権力に逮捕された場合でも、拷問に耐えることはできると判断した」だと?
どこの警察が拷問した? 内ゲバやら無差別テロやらで、何人も殺傷したのはどっちだ?
技術/能力と思想は関係ないのだろうが、技術論よりも精神論に多くのページを割いている本書では、著者のこの経歴だけで、読む価値がないと一蹴する。
とはいえ、そういう思想的なところに引っかかりを感じない人が読めば、また違う読後感もあるだろうから、5点。
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