2009年9月13日日曜日

184 / 228 暗黒のシステムインテグレーション2

10点満点で、8点。

読書時間(普通に読んだ)・・・1時間半

こっちはフォトリーディングせずに読んでみた。350ページで、1時間半程度。
やはり、フォトリーディングした方が多少速いか。

前著と同じく、情報システム業界の暗黒面を赤裸々に描いている。「いくら何でもそれはないだろう」という話もあるが、きっと実話なのだろう。「コンピュータ」というだけで万能だと思ってしまう人、かつてはそれなりにいたし、今だって確実に存在するからな。

しかし、前著共々気になったのは、この業界は本当にどうしようもネエな、という読後感を持ってしまうこと。
失敗談しか取り上げていないせいだろうが、「結局金だけ取って使えないシステムを入れる」会社の話ばかりで、どれもコレも最終的に割を食ってるのは顧客。「営業がとんでもない約束をしたせいで、デスマーチの末大赤字」なんて話も多数あるが、それで納期に遅れたり、品質の劣るシステムを入れられた日には、顧客が損していると言っていいだろう。

著者はどれもこれも「だからあれほど言ったのに・・・」という視点で描写しているが、そう思っているなら自社のためにも顧客のためにも、きちんと伝えなきゃダメだろう。後から「俺はまずいと思ってたんだ」とは誰だって言える。

自己反省している分著者はマシな方なのかもしれないが、それにしては事例が多すぎるなぁ・・・



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