10点満点で、6点。
活性化(普通に読んだ)・・・2時間半程度
2000年11月の出版だから、もう9年も前の話か。さすがに技術的には古い内容になっているが、人の問題を多く取り上げているから、実際の年数ほどには古く感じない。
とはいえ、読後感はあまりよくない。文章の端々から、「コンピュータのことがわかっていない素人のために、システム管理者はこんなに苦労させられている」というスタンスが見え隠れするからだ。いや、そもそもの企画がそうだから、堂々と見えていて当たり前なのかもしれないが。
著者自身も何度も書いているが、たとえばサーバの更新を計画したとして、「その費用対効果は?」と聞かれると答えに詰まることが多い世界。それに対して、(著者の環境はどうなのかわからないが)ユーザーの多くは、実際に会社のために金を稼いでいる人たち。自分の給料がどこから出ているか考えれば、同レベルの視点こそあれ、上から見下すことはできないはずだが・・・
深く考えながら読むようなものではないのかもしれないが。本書にしたって、それなりのスキルを持った読者を想定して書かれているわけだし。
しかし、「自分は、本当に金を稼いでいるのか?」と言うことを本書で考えてしまったのは、穿ちすぎた読み方だろうか。
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