2016年5月11日水曜日

010 / 423 資格を取ると貧乏になります

10点満点で、6点。

フォーカス・リーディングの復習(事後課題)で読んだ本。30分でおよそ8割程度読んで(ここまでが事後課題)、その後30分かけて全部読みなおした。
速読モードで読んでいるときは全然頭に入ってこなかったのに、読みなおしてみると結構覚えてて、「何だ読めてるんじゃないか」という感想。だから、速読モードで30分では全部読めなかったのに、普通に読んで30分あれば読みきれたんだろう。とはいえ、事後課題として3回+読み直しの4回読んでいるのだから、そりゃ頭に入ってないと困るよね、と言うところ。まあでも、新書1冊1時間で4回読めるのなら十分早いとも思う。
(1回でいいなら15分でいい、とはいかないのが悲しいところ)

さて本書の内容。実に夢も希望もない。
フリーター並みの年収しか稼げない弁護士、試験に合格しても監査法人に就職できずに資格がもらえない公認会計士(そんな制度だとは知らなかった)、天下り組に仕事を持って行かれて顧客獲得もままならぬ税理士、知りすぎているがゆえに嫌われる社労士、英会話能力とリンクしないTOEICと、4つの資格とTOEICが槍玉に挙げられている。

弁護士も公認会計士も、国策が失敗してそのツケを払わされている形らしい。しかし法科大学院の失敗っぷり、凄まじいな。

「資格を取ると貧乏に」というのは、士業として独立した場合の話。しかし、その資格を役立てようとしても、どの資格も企業ではあまり重要視されない(資格より経験を優先、社員としては無資格者を安く雇用するほうが得、必要なときは外部の顧問先を使うがそこも過当競争)と救いようがない。もちろん一部では稼いでいる人もいるわけだが、それは概ねレアケースであると指摘している。

資格をとって独立してバラ色の人生、ということを企んでいる人がいたら、その前に一読するとよい。それから考えても遅くないだろう。


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