10点満点で、9点。
活性化(熟読した)・・・2時間くらい
どういうきっかけで手に取ったのか思い出せないが、いい本だった。「ムハマド・ユヌス自伝」と同じくらい感動した。
マイクロソフトでそれなりの役職を得ていた著者が、長期休暇を取ってリフレッシュのためトレッキングに訪れたネパールで、学校の図書館に本がないこと、そして貴重な本が傷まないように、鍵をかけて保管してある現実を見て、唖然とする。そして、校長のひと言が、著者の人生を変えてしまう。
「あなたはきっと、本を持って帰ってきてくださると信じています」
恐らく、校長は他の人にも同じ台詞を言ったのだろう。しかし著者は、本の重要性を知り、本に出会える幸せを知っているがために、本を手に取ることができない悲しみを誰よりも理解して、そしてこの思いに応えるために、行動を起こした。
「今後数年は無収入でもやっていける」だけの貯蓄を得られたマイクロソフトを辞め、恋人とも別れ、それでも無給のボランティアとして活動する著者。その思いに呼応する人のなんと多いことか。日本と違い、高収入といえば本当に数年働くだけで一生分の金を得ることができる社会に生きる人たちとはいえ、寄付という行動にこれだけの人が呼応するというのは、やはり素晴らしい。「成功した人は寄付や慈善事業で社会に還元する」という文化が根付いているからこそだろう。日本ではどうだろうか・・・
本を手に取る子供たちの、なんと目の輝いていることだろう。本を手に取ることができるということがどれだけ幸せなのか、考えさせられた。そして、俺も何か行動しよう、と。
今現在、寄付といえば子供が生まれてから毎月1000円ほどあしなが育英会に拠出している以外、何もしていない。決して高収入ではないが、(小遣いの多寡はともかく)生活に困るほどの収入でもない。俺ももっと、社会に貢献しなければ。
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