10点満点で、7点。
活性化(スキタリング)・・・40分程度
非常におおざっぱな俺の理解では、「考えることのベース」になる力を鍛えるにはどうすればよいかについて論じた本。副題に『問題解決に活かす「フェルミ推定」』とあるが、フェルミ推定は本書の一部に過ぎず、より応用の利く考え方、より汎用性の高い考え方とはどういったものか、を論じている。
高所から見るとはどういうことか、「まず身近なことから考えてみる」とどういった思考に陥りやすいか、具体的な例を挙げてわかりやすく論じている。なるほど、コンサルタントという人種は、こういう考え方をするのか、と、実はただ頷きながら読んだだけだった。
すると、最後の方に「読むだけではダメ、本当に自分で考えてみないと意味がない」といった趣旨のことが強く書いてある。また、「でも俺の仕事じゃ使えないな」なんて考えていたら、「みんな『自分は特殊』と考えているが、どれだけ違うか本当に考えてみたら、共通部分はいっぱいある」と論じている。なるほどそうかもしれない。必要なのは「使えない理由」を探すことではなく、「どこに活用できるかを探す」考え方なんだな。
さっと読んだだけだが、この考え方が腑に落ちただけでも、読んだ価値はあった。しっかり読み込めば、もっと得るものは多いはず。
一点だけ引っかかったところがある。「「マンホールのフタはなぜ丸いのか?」という質問は、地頭力の構成要素すべてを駆使する必要がある・・・と俺には読めたのだが、そうなのだろうか?
円形をしていれば、それよりも小さい穴には絶対に落ちないというのは一目見ればわかることだし、こんな問題に「考える」要素があるとは思えないのだが。知識として知っているか、を問う問題ではないのか?
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