10点満点で、9点。
活性化(普通に読んだ)・・・1時間半程度
この本も、ラジオ番組「武田鉄矢 今朝の三枚おろし」で紹介していた。
紹介の仕方もうまかったが、主張に興味を持ったので、読んでみた。
いや、コレは面白い。タイトルからして、センセーショナルなだけのろくな考察がない、その辺のトンデモ本と同じ香りがしていたのだが、この本は本物だった。テーマは海洋植物(主に植物性プランクトン)の活性化で、荒れた海の現状、その要因分析、対策立案、実施、そして結果検証と、きっちりとした科学的態度で臨んでいる。
論拠となる学術論文はまだ少ないようで、本書の主張を裏付ける参考文献もわずか数冊、その中には著者自身の著書も含まれるなど、信憑性には欠けるかもしれない。しかし、まずはやってみて、効果がなければ別の手を考えるという方が、手をこまねいているよりはよほどいい。そして、著者の主張が正しければ、実際に効果が出ているところはいくつもある。
我が出身地の山口県徳山市(現周南市)もすっかり魚影が薄くなってしまったが、宇部では鉄作戦で魚が戻りつつあると書いてある。徳山でもやってくれないだろうか。
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