2009年6月26日金曜日

140 / 184 カブールの本屋

10点満点で、7点。

活性化(普通に読んだ)・・・3時間程度

タリバン政権時代から現在まで、アフガニスタンに生きる家族を追ったドキュメンタリー。小説調で書いてはあるが、名前を除きほぼ事実とのこと。

文化や宗教の違いだから一概に否定することはできないが、何とも言えない閉塞感が伝わってくる。
国の指導者や宗教など関係なく、家長がすべてを決める家庭。そこに生きる人たちは、俺から見れば、主人とその妻、そして奴隷たちという構成に見える。

何をするにも家長の許可がいる。学校に行くことも、働くことも、家長の許可がなければできない。
結婚相手も家長が決め、当事者の意志など関係ない。すべては家長の思うままに。

著者が再三述べているように、ここで追っているのは比較的裕福で、少なくとも経済的には恵まれた家庭。その上、家業は本屋であり、家長はさまざまな文化に触れた、例外的に知見の多い人物とされている。それでも、家庭に入れば伝統的な絶対権力者なのだ。

文化だから外部からとやかく言うべきことではないのだろうが、少なくとも「家長以外は何を考えているのか」を引き出して、彼らが意志決定を出来るようになる日が来るまでは、決して真の平和は訪れない気がする。

アフガニスタンの、救いようのない闇を見た気がする。



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