10点満点で、8点。
活性化(スキタリング)・・・1時間程度
なぜ「間違っているとわかっている」のに、行動を改められないことがあるのか、豊富な実例を紹介してその理由を探り、そして回避する方法を提示している。興味深い内容で、読み返せば読み返しただけ、新たに得られるものがあるだろう。
最終章の要約が、本書の内容を的確に表している。長期的視点で損益を考慮すること。既に投下した資本(労力でもいい)は判断基準から除くこと。一度仮定した判断基準に引きずられないこと、等々。
興味深いエピソードは多数あったが、一番頭に残ったのは、インテルがマイクロチップ事業から撤退することを決めたもの。最終章に再録され、2回記載されている。それだけ、著者も重要だと考えたのだろう。
「もしも我々がクビになって、新しいCEOが来たら何をすると思う?」
「メモリーチップ事業から撤退するだろうね」
「じゃあ、我々はいったんドアを出て、新しいCEOになったつもりでこの部屋に入ろうじゃないか」
言い回しは違うが、こんなエピソード。こういうのには、自分の行動に活用するか否かを問わず、単純に興味深く引きつけられる。なるほど、これが「出来る」人間の発想か。
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