2009年6月19日金曜日

139 / 183 「頭がよい」って何だろう

10点満点で、5点。

活性化(普通に読んだ)・・・2時間程度

パズルだからね。じっくり考えて読まないと。
本書のスタイルは、「頭がいい」と言うことを、「自分で必要な情報を見つけ出して、考えることができる能力がある」と捉えている感がある。「頭がいいとは、こういうことではないか」というスタンスではあるが、他の主張(多くの知識を持ち、それを組み立てて考える能力など)にはほとんど触れていないので、著者はそう考えているのだろう。

内容は結構面白かったが、大きな減点になるのは、収録したパズルのほとんどに、まともな解説がないこと。
「ひらめきさえあれば一瞬で解けるが、ダメな人は一生考えてもわからない」たぐいのパズルが多いため、解けないパズルの方が多かった俺は「一生この答えはわからないのだろう、著者の分類では頭が悪い方に入るのだ」と、かなりネガティブな印象を持った。

著者は「わからなくても考え続けて欲しい」と書いてはいるが、「考えてもわからない人がいる」ことについては置き去りにしている。そういう人が存在することは認めているのに!

第一、本書で紹介しているパズルは、MENSAのテストや高IQの判別テストなど、どちらかというとわからない人の方が多い(はずの)パズル。それでいて、解説がないというのは、不親切を通り越して失礼な気がする。
せめて、「本書では解説しないが、この問題はこの本、この問題はこの本を参照すればよい」程度の情報があればいいのに。出自が書いてあるものもあるが、洋雑誌などではお手上げだ。



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