2009年3月30日月曜日

073 / 117 上達の法則

咀嚼しきれなかったので、採点しない。

活性化(スキタリング)・・・50分程度

最近、なんだかんだ言って全文読みが多く、あまりフォトリーディングの技法は関係ないんじゃないかという気がしてきたので、スキタリングを意識して読んでみた。

きちんと席について、マインドマップを描きながら読むと結構頭に入っていたのだが、みかん集中法もしないでただ読んでるだけだと、ほとんど頭に入ってないことがよくわかった。結構いいことが書いてあるとは感じたのだが、じゃあ具体的にどうすればいいのか、ということはほとんど覚えていない。

読んでるときは特に違和感を感じなかったから、普通に読んだのと同程度の理解度なんだろうが・・・頭を使って読まないとダメだな。いい加減に読むと、フォトリーディングの効果はあまりでないということを学習した。



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2009年3月29日日曜日

072 / 116 じょうずな勉強法

10点満点で、9点。

活性化(高速リーディング)・・・45分程度

薄い本なので、その気になれば20分くらいで読めたと思う。所々に演習があったり、あるいはじっくり考えて読みたいところがあったので、熟読した。

対象年齢は中学生~高校生程度、平易な言葉とわかりやすい例で、「理解を伴わない学習の弊害」と「理解することに依る応用範囲の広がり方」を説明している。冒頭に紹介された著者自身のエピソード、流れ星の高度の話が興味深く、引き込まれるきっかけになった。

曰く、流れ星はどれくらいの高さを流れているのだろうか、と。地上数百キロか、月との間くらいか、太陽系の中か、恒星間か。答えは当然のように地上数百キロ、流れ星の発光は、物体が大気との摩擦で燃えるときに出るものという説明がある。
ここで著者は、「考えてみれば当たり前の話だ」と気づく。流れ星は、わずか数秒で大空の結構な長さを移動する。光速でも太陽まで数分、恒星間だと何光年もかかるのに、数秒で大空を横切る移動距離なんて、何光年という単位の訳がないじゃないか!

こういうことに気づくと、その時に覚えたことは決して忘れないし、覚えることそのものが楽しくなってくる。他にも多くの例が示されているが、どれもこれも興味深いもの。この本はむしろ、ものを教える立場にある、親や教師が読むべき本である気がする。いい本。



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071 / 115 武道の達人

10点満点で、5点。

活性化(普通に読んだ)・・・1時間半程度

タイトルだけ見て借りたが、サブタイトルの「柔道・空手・拳法・合気の極意と物理学」の方がこの本にあっている。基本的には、各武道の達人と呼ばれる人たちの技について、その力学的な仕組みを明らかにしている・・・のだが。

まず文章が鼻につく。しきりと「君たち青白い理系人間は・・・」と、それ以外の読者を想定していない断定調。スポーツマンの理系人間なんていくらでもいるし、理系人間じゃなくたってこの本を手に取る人だっているだろう。
その上、解説が表面的なものに終始していて、達人に敬意を払う姿勢があまり感じられない。

達人列伝のようなものを期待していたのだが、まるで違っていた。



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2009年3月27日金曜日

070 / 114 エースの品格

10点満点で、7点。

活性化(高速リーディング)・・・45分程度

最近やたらノムさんの本を読んでいる気がする。面白いからね。
ノムさんの本にはたいていどれも、「人間教育こそがもっとも大事」「人間としてダメな奴は、選手としても大成しない」と言ったことが書いてある。この本はそれが顕著で、一流としての心構え、あるいは一流と二流を分けている人間的な要素は何か、といった話が多い。

冒頭から、2007年シーズン終盤の球児対ウッズ、ストレート勝負を続けて打たれたことに対する批判がある。あの勝負を楽しんだ側から見ると耳の痛い話だが、しかし「選手はチームのために全力を尽くすべきである」という主張にはぶれがないので、黙って受け入れるしかない。「負けてもいい」勝負ではなかったわけだし。

稲尾や江夏といった超一流どころ、あるいは一流になりきれなかった選手たちを取り上げ、ノムさん流の分析をしているのは毎度のこと。同じような文章を何度も読んだ気がするが、何度読んでも面白いな。

とはいえ、ノムさんの本が好きな人でなければ、やはりこの本にも目新しいことは書いてないので、どれか一冊読んでおけば十分だろう。



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069 / 113 マインドマップ超入門

10点満点で、7点。

活性化(普通に読んだ)・・・45分

トニー・ブザン自らが書いた本。どうにもマインドマップがうまく描けないので、ちゃんと描き方を勉強しようと思って買ってみたら、どちらかというと使いこなし方の本だった。

いとも簡単に書いてあるのだが、実際に描いてみると、なかなか思うようにはペンが進まない。どうしてもブランチに文章を書いてしまったり、伸び方がいびつだったり。イラストを描くのにも抵抗があるので、セントラルイメージ以外にはまず描かないし。

こういうのは経験を積むのが一番なのだろうが、どうもそれで上達する気がしてこないのは、やはり苦手意識を持ってしまっているのか。セミナーに行ってちゃんと教わるのが一番かなあ。



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2009年3月23日月曜日

068 / 112 指導者の条件

10点満点で、7点。

活性化(高速リーディング)・・・1時間半程度

あまり高速でもないが、結構味わって読んだ。
フォトリーダー仲間、まーくんのお薦め本。指導者たるものの心構えについて、短いセンテンスで表し、その原点となった古典の紹介や現実への反映について語っている。

なんと言っても天下の松下幸之助が書いた本。一文一文に含蓄があり、深い。とはいえ相互に矛盾する内容も取り上げてあったりするので、あとがきにもあったとおり、少しでも意識して行動を変えていくための本。

こういう本に共通して言えることだが、実践していかないと意味がない。そして、その実践が難しいからこそ、先人がさまざまな言葉を残し、また現代でも多くの人が本を書いている。その意味では、他の本に比べて特別に価値のあることは見いだせなかった。



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2009年3月22日日曜日

067 / 111 ドラフト-光と影

10点満点で、6点。

活性化(普通に読んだ)・・・3時間程度

最初は高速リーディングのつもりだったが、結局普通に読んだ。こういう本も、フォトリーディングには向いてないな。年度ごとの指名選手一覧を見たり、一人数行のコメントを読んだりしてると、読む必要のあるセンテンスがかなり短いので、結局熟読に近い形になる。

本の内容。まとめ方は面白いし、期待されたが結果を出せずに終わってしまった選手など、当時を知らなければわからないエピソードなども目白押しで、内容としては悪くない。しかし、光と影の基準は、当然と言えば当然だが著者の主観に左右されており、首をかしげる箇所も少なくない。まぁ、こういうものだと割り切って読むべきだろう。

あの大活躍してる選手はこんなにドラフト時の評価は低かったのかとか、この球団はいったい何年連続でドラフトに失敗してるんだとか、まとめて振り返ってみると結構面白いもんだな。何よりも面白いというか興味深いのが、活躍した選手があまりに少ないこと。各球団、1回のドラフトでその後レギュラーになる選手が1名いればいい方、いい年は2~3名出るが、一人も使い物にならない年だって少なくない。いかにプロが厳しい世界なのかよくわかる。

とはいえ、多くの選手は負傷により力が発揮できなくなったというパターンだし、投手の場合フォーム改造に失敗して迷走というのも多い。他球団に指名されていれば、球史に名を残す選手になり得た素材も少なくないんだろうな。



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2009年3月21日土曜日

066 / 110 本調子

10点満点で、5点。

活性化(スキタリング)・・・45分

amazonの評価はやたら高い本。勝間さんのblogでも、フォトリーディングの講座に参加するきっかけとして触れていたので、どれだけいい本だろうかと相当の期待をして読んだ。

結論から言うと、俺には向かない本だった。途中から眠くなった。

一部例外もあるが、基本的にはどの著者も重要なこととしてあげているのは共通で、

1.良書にはなかなか巡り会えないから、とにかく多く読むこと
2.1冊の本から、たった一つでも役に立つことを見つけるように努力すること
3.1冊の本から、たった一つでもいいことを学んだら満足できると考えること
4.読むだけではダメ、アウトプットを意識すること

この4項目に絞れるんじゃないだろうか。もしそうでないとすれば、それは俺の読み取り方が甘いと言うことだが。

著者により文体も違い、同じことの繰り返しが出てきたり、俺にとっては読みにくい上に退屈になる要素が多かった。一部の読者を除きお薦めとして、一部の読者に該当してしまったのだろう。



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2009年3月20日金曜日

065 / 109 神様からひと言

10点満点で、7点。

活性化(高速リーディング)・・・2時間強

フォトリーダー仲間、ユウさんのお薦めで読んでみた本。
文句なしに面白いとのことだったので、期待しつつも(本当の)高速リーディングに挑戦しながら読んでみた。指を文字に添え、通常読むのよりも速い速度で指を動かし、少し無理をしながら読んでみた。

内容は確かに面白かった。派手に盛り上がるところはないが(中盤に一つあるが、山場というほどでもないし、後にも繋がらない)、前編通しておかしさと暖かさが感じられる。クスグリだけで構成された落語を聞いた気分。初天神とか、あくび指南みたいな。

毎日仕事で大変な思いをする主人公のことを、神様はちゃんと見ていた・・・といった感じのあおり文句がついていたが、アレが神様とは。話の展開そのものが、想像から大きく裏切られた。面白かったけど。

久しぶりに現代小説を読んだ気がする。



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2009年3月19日木曜日

064 / 108 続・世界の日本人ジョーク集

10点満点で、5点。

こういう本はフォトリーディングとか速読とかには向いていない、時間をかけて楽しむ本だと思ったので、普通に読んだ。1時間半くらいか。

前著は、ニュージーランドに旅行する際、成田空港で購入して読んだような記憶がある。結構面白かったので今回も期待したのだが、正直なところ、外れ。

ジョークそのものは結構面白かったが、収録点数が少ない。無駄に長く、無理に作った感のあるジョークも多く、話題になってるうちに無理矢理続刊を出した感が否めない。その上、ジョークとジョークの間をつないでいるのが、著者の思想信条にかかる話が多い。言っていることには同感のことも多く、頷ける話ではあるのだが、ジョーク集に書く話題ではないだろう。

無理に作った感があまりに強いので、辛めの採点。
ジョークだけなら、多分分量は1/4程度にまで減る。



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2009年3月17日火曜日

063 / 107 面白いほどよくわかる 世界地図の読み方

時事ネタを扱っているが、古い本なので採点しない。

活性化(スキタリング)・・・2時間半程度

積ん読解消キャンペーン第2弾。この本もやはり、フォトリーディングには向いていなかった。しかも本文が二段組みで分量も多く、ほとんど普通に読んだのと変わらない時間がかかっている。

こちらは国家に着目し、政治体制や紛争の発生状況、周辺国との関係などについて、各国1~6ページ程度で触れている。概要を知るにはちょうどいいが、平成15年と古い本なので、政治体制などは大きく変わっている国もちらほら。

本というのは買ったらちゃんと読まなきゃダメだね、と言うことを学んだ。
別にこの本じゃなくても学べることだけど。



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062 / 106 図解 世界地図と不思議の発見

10点満点で、6点。

活性化(スキタリング)・・・1時間半程度

こういう雑学本は、フォトリーディングに向かないということがよくわかった。
普通に読むよりは早いのだろうが、数ページごとに全く違う話題が登場し、さらに「それらを読んで、情報を得ることを楽しむ」ためには、根本的に全文読みの方が向いている。なので、スキタリングとは書いたものの、どちらかというと高速リーディングに近い。

地理に疎いので、少しでも楽しもうとずいぶん昔に購入した本だが、今まで食指が動かずに積ん読だった。どうも地理は苦手意識が強いな。この本も、面白いことが書いてあるのに、あまり楽しめなかった。



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2009年3月15日日曜日

061 / 105 本を読む本

10点満点で、7点。

活性化(スキタリング)・・・1時間半程度

フォトリーダー仲間のユウさんから薦められた本。
薦められたときのコメントにあったとおり、確かにフォトリーディングそのものの技術以外、ここに書いてあることのほぼすべてがフォトリーディング・ホールマインドシステムに含まれている。

読書の目的を明確にすること、質問を持ってその回答を求める形で読書すること・・・

どきっとしたのは、批評について。内容について「わかった」と言えるまでは批評するべきではない、と。確かにその通りで、わかってもいないことについて批評したところで何ら得るものはないし、自分の読み方が悪いせいだとしても著者には反論の機会がない。

納得できるが、とはいえこのblogに書いてるのは読後の素直な感想がほとんど。また「わかった」と言えるほど読み込まず、とにかく今は数を稼いで読書に慣れることを目的にしているので、その方針には従わない。

そういえば、勝間さんも著書で「この本からは得るものがない」と軽々に決めつけるな、本当に自分が知っていることとイコールなのか、よく考えるべしと書いてあった。これも、自分の読書スタイルを振り返ってみて、反省。



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060 / 104 効率が10倍アップする 新・知的生産術

10点満点で、8点。

活性化(スキタリング)・・・1時間

サブタイトルの「自分をグーグル化する方法」には正直どうかと思う。決して内容から外れたサブタイトルではないのだが、何というか、とりあえず話題にして売ってしまえ、という商魂が感じられる。

しかし内容は十分。情報の取捨選択方法、効率的なインプット方法、そしてアウトプット。特にアウトプットについては、得た情報が意味をなすのはアウトプットの段階に達してからなのに、なかなかそれを意識しないだけに興味深く読んだ。インプットとアウトプットの比率を半々にすべし、との指摘は、その通りだと思うがなかなか実践に移すのは難しそうだ。

もう一点心を引かれたのは、読書について。著者は、とにかく乱読で数を稼ぎ、必要な情報を見つけ出す感性を高めることを重視しているようだ。一冊の本について、何から何まで理解し覚える必要はない、それよりも多くの本に触れるべし、と。

確かにそうだろう。フォトリーディングの講座でも、それに近いことを言っていた気がする。しかし俺は、特にこういうビジネス書はマインドマップに書き起こして、主張してることを理解し飲み込もうという意識が強かった。それだけに、マインドマップを描ける環境を作り(子供が寝てるときでないと無理だ)、まとまった時間がないとビジネス書は読まなかった。それよりも、とにかく数を読んでいけば、本当に重要なことならば自然に頭に残るだろう、という読み方の方が気楽だ。これは実践しよう。

紹介してあるお薦めの本も、なかなか興味深いものばかり。一つずつ読んでみよう。



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059 / 103 無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法

10点満点で、8点。

活性化(スキタリング)・・・1時間

ついに勝間本デビュー。帯に「一番に読んでほしい本です」と書いてあったので、一番に読んでみた。
ちなみに、続けて「効率が10倍アップする 新・知的生産術」も読んだので、内容がこんがらかってるかも。

勉強のテクニックというよりも、「勉強を続ける意欲を持ち」「勉強をする環境を作る」ことに重点を置いた本。何のために勉強するのか、勉強すればどんな得があるのかという目的を明確にして、そして意志の力に頼らなくとも勉強できるようになるためにすべきことが書いてある。

そして何より重要なのは、当然のように書かれていて危うく流し読みするところだったが、「とにかく基礎を徹底的にやる」と言うこと。ジャンルに限らず、資格試験を狙う際でも、これは重要なのだろう。確かに、仕事をしていて問題にぶつかっても、自分で基礎的な力を持っていると感じられるジャンルなら、たいてい何とかできる。基礎というのはそれだけ重要だが、本当に習得するには時間がかかるし、気力も必要。でもしかし、手を広げて勉強するよりも、徹底的に基礎を勉強した方が、後から楽になるのだろう。スポーツだって何だって同じことだな。

徹底的に具体的に書いてあって、なるほどこれなら「カツマー」なる人種が生まれるのもわかる気がする。
書いてあることが100%有益とは思えないが、情報を咀嚼するのも大切なこと。

結局のところ、一番大切なのは「何を読み取ったか」でも「何を感じたか」でもなく、「何を行動に移すか」なのだな。



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2009年3月14日土曜日

058 / 102 あぁ、監督

10点満点で、6点。

活性化(高速リーディング)・・・1時間程度

ノムさんの本は、いいことが書いてあるのだが、基本的にどの本にも同じようなことばかり書いてあるのでちょっと辛めに採点。面白かったけど。

他の本とは違い、タイトル通り「監督論」について書かれた本。監督にはどういうタイプの人物がいるか、向いているのはどういうタイプか、フロントと、選手と、そしてファンと対峙するために必要なことは何か。

どの本にも書かれていることだが、「野球人である前に社会人」というスタンスが徹底している。まぁ、ノムさん本人はどうなのよ、サッチーとの件で南海の監督を解任されたのは社会人としてダメだったからでは・・・という気がしないでもないが。

野球論だけではなく、ビジネス書として読む価値もあると感じたので、カテゴリに追加。

しかし、最近の本では「古田の人間教育に失敗した」とか、「古田は年賀状すら出してこない」とかしきりに書いてるけど、悔しいんだろうなあ。本当に年賀状を出してないんだとすれば、それは古田が悪いと思うけど。



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057 / 101 落語 知れば知るほど

10点満点で、4点。

活性化(スキタリング)・・・1時間半

「知れば知るほど」というタイトルだが、予備知識のある人向け。
有名どころの活躍はおさえた人が読まないと、人物紹介なども何が何だかわからない。噺家の世界は普通に5代目とか6代目とかを襲名しているので、「小さんが・・」と書かれていても、誰のことだかピンとこないようなところが多数。

落語の歴史、名作紹介、噺家列伝の三部構成。歴史からして噺家を知らなければついていけないし、最後の列伝は故人ばかり、なのでこれも詳しくないとわからない。
名作紹介は1作2ページ程度と、これもエッセンスだけの紹介なので、よく知らない人が読んだら逆に面白さが伝わらない気がする。

読者を選ぶ本なのだろう。



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056 / 100 遊びも付き合いもやめない勉強法

10点満点で、5点。

活性化(スキタリング)・・・30分

勉強法と銘打ってはいるが、具体的な技術や資格などをターゲットにしたものではなく、「人生日々勉強」というスタンスの本。隙間時間を有効に使う(隙間時間だと考えない)、常に仕事を意識して他人の雑談からも学ぶ、等々。

いいことが書いてあるのだろうとは思ったが、心に響いてくるところがなく、マインドマップも書きかけたがほとんど真っ白。俺にとっては、その程度の価値しか認められなかったのだろう。



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2009年3月10日火曜日

055 / 099 ヒットメーカーの寿命

10点満点で、2点。

活性化(普通に読んだ)・・・2時間程度

この本も、文化放送系のラジオ番組「武田鉄矢 今朝の三枚おろし」で紹介していた。武田鉄矢の紹介だと、かなり面白そうな本に思えるのだが・・・

途中まではまぁまぁ面白いのだが、最終章は蛇足以外の何物でもない。勝手に現代文化を批判して、それに阿久悠の名前を使っているだけとしか思えない。別にこの本に限ったことではないが、結論ありきで客観的な根拠もなく自説を広げているだけという感が強い。

まぁ、文化を論じているのだから、客観的な根拠など出しようがないのかもしれない。それにしたって論理展開が未熟で、学生のレポートでももっとましなことを書くんじゃないだろうか。

書いてるうちに、どんどん辛口になってきた。最初は4点としていたのだが、3点、そしてさらに減点して2点にしておこう。



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054 / 098 ビジネス頭を創る100の難問

10点満点で、6点。

一応フォトリーディングはしたが、パズルの本なので早く読むような本ではない。隙間時間を使って、3時間くらいかけて読んだ。

最初は「これが勝間本か!」と思いつつ手に取ったのだが、ちょっと読めばパズル本だった。だが、わりと好きなジャンルだったのでそのまま購入。論理パズルがメインだが、フェルミ推定問題などは数学的な知識が必要だし、最後のビジネスケーススタディはパズルではない。

パズルとしては面白いものが多く、まぁ悪くない本だとは思うのだが、こういう本でいう「ビジネス」というのが、ホワイトカラーしか対象としていないのは、ブルーカラーとしてはどうかと思う。これは洋書の翻訳だから仕方ないが(向こうはホワイトカラーとブルーカラーでは、身分が違うと言ってもいい)、日本人が書いた本までそういう傾向があるのは気に入らない。それだけに、「ザ・ゴール」は衝撃だった。

パズルとして読むつもりなら、最後の2章は蛇足。
全部読み切るなら、こういう本そのものが好きか、あるいは外資系企業への就職を考えている人向き。残念ながら万人向きではない。



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053 / 097 反省 私たちはなぜ失敗したのか?

10点満点で、7点。

活性化(普通に読んだ)・・・2時間程度

鈴木宗男事件で一躍時の人となった、鈴木宗男代議士と「外務省のラスプーチン」佐藤優氏の対談。
話題になったロシア外交について、それのみならず日本外交の問題について、スケープゴートにされた当事者が裏側を語る、というスタンスを取っている。

両者とも現在まだ公判中、なので基本的に自分たちは悪くない、法には反しているかもしれないが私腹は肥やしていない、むしろ国のために尽くしてきた、というスタンスは終始一貫している。その主張が信用できるかどうかはともかくとして、ここで語られる外務省の腐敗ぶりは戦慄を覚える。「これは本当なのか」という恐れよりもむしろ、「本当はこんなものではないのではないか」という恐れの方が、強い。

語られている国際情勢の分析は緻密で、外交の裏側、ニュースの裏側がよくわかる。佐藤氏の著作や雑誌記事を読むまで、一方的に「ムネオ悪い」と思っていたが、そうではないかもしれないと感じ始めてきた。



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2009年3月8日日曜日

052 / 096 北朝鮮 行ってみたらこうなった。

10点満点で、5点。

この本は、フォトリーディングせずに普通に読んでみた。フォトリーディングとどれだけ違うのだろうかと。

読書にかかった時間は1時間半程度、WBCの対韓国戦を横目で見ながらだから、少し早く読めた程度か。しかし、普段フォトリーディングしたあとに高速リーディングするような、早く読んでもそれなりに読める、あるいはスキタリングのように視点を大きく飛ばしながらだいたい読む、ということはできなかった。やはり、フォトリーディングにそれなりの効果があるのだろう。それがわかったのは大きな収穫。

さて内容は、ごく普通のドタバタ旅行記に近い。違うのは行き先が北朝鮮ということだが、それも軽妙な文体で、特別なところであることを感じさせない。それを著者の文章力と取る人もいるだろう。俺は、「所詮平和ボケの日本人」というイメージでしか読めなかったが。

あまり盛り上がることもなく、俺としては面白いと感じられなかった。



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2009年3月6日金曜日

051 / 095 検索バカ

10点満点で、1点。

活性化(スキタリング)・・・45分

時間を無駄にした。
つまらないと思ってる本を読むのは苦痛だし、時間がかかる。

はじめに売れそうなタイトルを考えついて、思っていることをぶちまけて書いて、あとでタイトルに合うよう最初の方だけ書き足した、という感じ。著者は「空気を読む」ことが大嫌いで、この風潮を何とかしたいと思っていることだけはよくわかった。

何せ、のっけから「この本には結論がない」という書評を批判している。解決策は本に求めるのではなく、自分で考えるべきものだ、と。そりゃそうだろう。でもそれは、「結論がない」こととは別問題だ。「その結論が、自分にとってはどうであるか」を考えることが必要なのであって、結論のない本で「つまりこの本はいったい何が言いたいのだ」と考えるのは、時間の無駄でしかないし、そもそも結論がないなら本なんて書かなければいい。俺はそう思っている。もちろんそれは、「結論があることを求められる」本だけれど。まさか、小説とかにまで結論を求めてるとか思ってるんじゃないだろうな。

もちろん著者は自分の主張に忠実で、この本にも結論がない。ただただ、今の世の中はダメだ、空気を読めという連中がダメにしてしまった、という意識が感じ取れるだけ。裏付けもなく、感情で書き殴っている記述も多い。

義母から「読んだからあげる」と言われてもらった本だから読んだが、それさえなければ5分で捨てている。



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2009年3月5日木曜日

050 / 094 「続ける」技術

10点満点で、6点。

活性化(スキタリング)・・・20分

内容が悪い本だというわけではないが、目新しいことは書いていなかった。
続けられないのには理由がある。すぐに効果が出ないことは続けにくいこと、すぐに効果の出る行為の誘惑に負けやすいこと。そのため、続けるには小さく具体的な目標を多く立てて達成感を早く得ること、やめたい行為の誘惑に触れる機会を減らすこと。

「行動科学に基づいたテクニック」とは書いてあるが、似たような本に書いてあることばかり。別に行動科学なんか関係なくても、そこら中に書いてあるじゃないか。

なので、内容は悪くないが、採点は辛めにした。



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2009年3月4日水曜日

049 / 093 合氣道

俺なんかが採点していい本ではない。

活性化(高速リーディング)・・・30分程度

当時の道場長で二代目道主の吉祥丸先生が書き、開祖が監修した本。おそらくこれ以上贅沢な合気道の本はない。

本来なら一字一句漏らさず読むべき本だが、ダイレクトラーニングを試みるため、あえて技法の部分は読まず、合気道や開祖の歴史部分のみを読んだ。武勇伝などはいささか誇張しすぎの感があるものの、現役で指導している開祖を前にしてそういう話ができると言うことは、少なからぬ実際の話があるのだろう。

合気道の精神性、宗教性について多くのページを割いており、哲学書としての側面もある。

古い本で、文体や書体にまで古さが感じ取れ、読みにくさは否めないものの、合気道を志すならば必読。



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2009年3月3日火曜日

048 / 092 ザ・チョイス

10点満点で、7点。

活性化(高速リーディング)・・・2時間程度

フォトリーディング受講者で勝間和代氏の著書を1冊も読んだことがないというのは珍しい部類だろうが、そんな俺でも愛読するビジネス書の著者はいる。それがこの本の著者、エリヤフ・ゴールドラット博士。

初めて「ザ・ゴール」を読んだときの衝撃は、今でも忘れられない。それまでビジネス書のたぐいは全く読んだことがなかったのに、ぐいぐい引き込まれていき、その説得力に呆然とした。よくあるビジネス書と違い、製造業の現場について書かれたもので、身近に感じられたのがいちばんの理由だろう。多分に偏見だろうとは思うが、ちまたにあふれるビジネス書のほとんどは、所詮ホワイトカラーのマネージャ向けに書いてあるものばかりで、技術者や現場のエンジニア、ブルーカラーには縁遠いことしか書いていないと感じている。それが、「ザ・ゴール」では、製造現場を主役とした話が展開されており、とにかく面白かった。

それ以来、「ザ・ゴール2」「チェンジ・ザ・ルール」「クリティカルチェーン」と読み続けてきた。正直なところ、「ザ・ゴール」の衝撃が強すぎて、あの充実感を期待しているせいかもしれないが、その後の作品はあまり面白いと感じられなかった。それでも買い続けたのは、勝間氏の信奉者が「カツマー」と呼ばれるのと同様に、俺もゴールドラット博士の信奉者になっているのだろう。「コストに騙されるな!」は、書店で見かけなかったから買っていないけれど。

さて本作。ゴールドラット博士と娘との対話というスタイルで書かれており、正直なところあまり面白いとは思わなかった。やはり、「ザ・ゴール」のように、登場人物が悩みながら解決策を見つけていく、そういうスタンスの方が内容がよくわかる。しかしそれでも重要なことはしっかり書いてあり、また作中に実際に提出されたレポートの紹介として、小売業の流通改革などに触れてあり、これは面白い。

読み方の問題もあるかもしれない。この本は、フォトリーディング集中講座の仲間と飲んだあとの帰りの電車、そして昨日今日と家で酒を飲んだあとに読んだ。1ページたりとも素面で読んでいない、そのせいで真価がわからないのかもしれない。



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2009年3月1日日曜日

047 / 091 達人に訊け!

10点満点で、6点。

活性化(高速リーディング)・・・2時間程度

いったい何がきっかけで手に取った本なんだか、すっかり忘れてしまった。
各界の著名人、第一人者たちとビートたけしの対談集。目次を見る限り、気を引かれたのは桜井章一氏と岡野雅行氏、あとは知らない人か、名前まではすぐに出てこない人、興味のない人たちばかり。しかしたったこれだけでは、わざわざ図書館で予約してまで読みたい本とも思えないのだが・・・

対談内容そのものは十分面白いが、この本でいちばん価値があるのは、たけしの質問力だろう。相手の専門分野についてきちんと調べ、読者が先を読みたくなるような話題と質問を提供する、その質問力、会話の構成力は凄い。対談するなら当然のことなのだろうが、たけしの多忙さ、そしてこのレベルに達していないインタビューが新聞や雑誌でそこら中にあふれていることを考えると、本当に凄い。

とはいえ、興味のない分野についての話題も多く、ちょっと辛口の採点。
つまらないわけではなく、「俺にとってはこれくらいの価値」という意味の点数。



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