2009年3月3日火曜日

048 / 092 ザ・チョイス

10点満点で、7点。

活性化(高速リーディング)・・・2時間程度

フォトリーディング受講者で勝間和代氏の著書を1冊も読んだことがないというのは珍しい部類だろうが、そんな俺でも愛読するビジネス書の著者はいる。それがこの本の著者、エリヤフ・ゴールドラット博士。

初めて「ザ・ゴール」を読んだときの衝撃は、今でも忘れられない。それまでビジネス書のたぐいは全く読んだことがなかったのに、ぐいぐい引き込まれていき、その説得力に呆然とした。よくあるビジネス書と違い、製造業の現場について書かれたもので、身近に感じられたのがいちばんの理由だろう。多分に偏見だろうとは思うが、ちまたにあふれるビジネス書のほとんどは、所詮ホワイトカラーのマネージャ向けに書いてあるものばかりで、技術者や現場のエンジニア、ブルーカラーには縁遠いことしか書いていないと感じている。それが、「ザ・ゴール」では、製造現場を主役とした話が展開されており、とにかく面白かった。

それ以来、「ザ・ゴール2」「チェンジ・ザ・ルール」「クリティカルチェーン」と読み続けてきた。正直なところ、「ザ・ゴール」の衝撃が強すぎて、あの充実感を期待しているせいかもしれないが、その後の作品はあまり面白いと感じられなかった。それでも買い続けたのは、勝間氏の信奉者が「カツマー」と呼ばれるのと同様に、俺もゴールドラット博士の信奉者になっているのだろう。「コストに騙されるな!」は、書店で見かけなかったから買っていないけれど。

さて本作。ゴールドラット博士と娘との対話というスタイルで書かれており、正直なところあまり面白いとは思わなかった。やはり、「ザ・ゴール」のように、登場人物が悩みながら解決策を見つけていく、そういうスタンスの方が内容がよくわかる。しかしそれでも重要なことはしっかり書いてあり、また作中に実際に提出されたレポートの紹介として、小売業の流通改革などに触れてあり、これは面白い。

読み方の問題もあるかもしれない。この本は、フォトリーディング集中講座の仲間と飲んだあとの帰りの電車、そして昨日今日と家で酒を飲んだあとに読んだ。1ページたりとも素面で読んでいない、そのせいで真価がわからないのかもしれない。



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